2020.8.16 強盗団に監禁される刑事【ノー・グッド・シングス】
ノー・グッド・シングス
評価:3
■ヒトコト感想
情報収集のため、なんてことない普通の家の玄関前に立つ刑事。老夫婦が出てきたのだが…。刑事は強盗団に捕らえられてしまう。序盤では老夫婦と若い男、ボス風の男とセクシーな女という組み合わせが何を始めようとしているのか不明なため、ミステリアスな雰囲気となる。見張り役の女だけ残し、他の者たちは外に出ていく。何やら大金を手に入れるための行動らしいのだが…。
女はボスの暴力から逃れるために従順なふりをしていた。刑事は女を仲間に引き入れ脱出しようと考えるのだが…。この不思議な強盗団が何を目的としているのかがわからないため、中盤までは謎めいた雰囲気となる。後半では強盗団の目的が判明したため、わりと普通のアクション映画となっている。
■ストーリー
ふとしたことから強盗団に捕えられた刑事は、見張り役の女性に誘惑されて…。小さな街の暗部に潜む暴力に巻き込まれた刑事が、生きる手段として男を誘惑し裏切る魔性の女に翻弄される姿を描く。
■感想
強盗団に捕らえられた刑事。何者かに頭を殴られ目を覚ますと家の中で椅子に縛られていた。目の前には老夫婦と若い男。その奥にはボス風な男と若い女。刑事は強盗団の目的がわからないまま、捕らえられ続ける。
若い男は脳に問題があり、突然切れる傾向にある。若い女はボスの暴力におびえ従っている。大金を手に入れるために集まった者たち。どうやって大金を手に入れるかが不明な序盤では強烈にミステリアスな展開となっている。小さな田舎町では考えられないような謎めいた雰囲気だ。
中盤では刑事と女の駆け引きが始まる。椅子に縛られた状態で刑事は女に助けてくれるよう説得する。女はボスの恐怖に従っているだけ。どこかで女の気持ちを変える手段を考える刑事。ボスたちは大金を手に入れるために着々と動き出す。
銀行員を巻き込みながらの詐欺活動。銀行員を巻き込むためには若い女の誘惑が必要となる。複雑に絡み合う人間関係。若い男は、実は女に興味をもっていた。ボスからすると、邪魔な人間を始末するのに役立つ若い男であったが、想定外の行動をすることにいら立ちを隠せないでいる。
若い男の暴走で、一時は大金がふいになるかと思われたのだが…。刑事の目の前でボスたちは大金を次々と得ている。刑事はどうにかして女を仲間に引き入れ逃げ出そうとするのだが…。女をボスの呪縛からどのようにして脱却させるのか。
ラストはある程度想定できる流れとなる。奇妙な強盗団ではあるのだが、最後の最後には想定の流れとなる。刑事が巻き込まれた奇妙な事件。刑事の巧みな誘導によりボスを倒し、そして女をボスの呪縛から解き放つことに成功する。
序盤のミステリアスな展開はすばらしい。
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