ニック・オブ・タイム


 2021.11.2      ただの会計士が暗殺をやらされる【ニック・オブ・タイム】

                     
ニック・オブ・タイム
評価:3

■ヒトコト感想
突然会計士のジーンが暗殺計画に無理やり加担させられる。娘を人質にとられ脅され、州知事を暗殺せよと命令される。非常に理不尽だ。ジーンに何か特別な暗殺の才能があるわけでもない。ごく普通の会計士でしかない。州知事を暗殺しようとする組織の男に脅されるジーン。隙を見て警備員に助けを求めるのだが、その警備員も組織の一員だった。

その時のジーンの絶望感はすさまじいのだろう。最終的にはジーンは州知事本人にコンタクトし暗殺されようとしていることを伝えるのだが…。どこまでが州知事暗殺の組織の者かがわからないのが秀逸だ。娘を人質にとられ監視された状態で大っぴらに助けを求めることができない。靴磨きの男が唯一信用できる状態になっている。

■ストーリー
会計士ジーンは、ロサンゼルスのユラオン駅で6歳の娘を誘拐され、暗殺計画への加担を迫られた。標的は州知事のエレノア・グラント。残された時間は90分

■感想
突然空港で娘ともども誘拐され州知事を暗殺することを強要されるジーン。突然のことで何がなんだかわからない状態で銃を持たされ、娘を軟禁され脅され続けるジーン。恐ろしいのは組織の男が常に遠くから監視しているので、うかつに周りに助けを求めることができない部分だ。

隙をついて警備員に助けを求めるのだが…。実はその警備員も組織の仲間だった。絶望的な表情となるジーン。州知事のエレノアを暗殺することにどれだけ大きな組織が関わっているのか。

ジーンは靴磨きに靴を磨いてもらっている間に、靴磨きに脅されていることを伝えるのだが…。ここでも監視の目が厳しい。ただ、靴磨きが傷痍軍人ということで耳が不自由だと偽ることで真実が伝わり始める。

そこからエレノアの秘書に伝え、ついにはエレノアの夫に危機的状況を伝えるチャンスがくるのだが…。ここで驚きなのは、エレノアの夫が実はエレノア暗殺の主犯格だった。ジーンはエレノアの夫から、一般人としてエレノアを暗殺するように強要されてしまう。

四面楚歌状態のジーンだがエレノアに直接現状を伝えるチャンスがくる。ここでエレノアは半信半疑ながらジーンの言うことを信じ、そして夫や周りの反応からジーンの言葉に嘘がないと感じとる。ここからはエレノアの演説がスタートし、ジーンは娘のことを気にしながら暗殺をせずに逃げ出すことを考える。

理不尽な目にあったジーンは、ラストは靴磨きの男の助けを得ながら、娘を助けることに成功する。ラストのドタバタはちょっとやりすぎな感じはある。

理不尽な目にあうジーンは気の毒で仕方がない。



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