ニュースの真相


 2019.11.19      ガセネタを報道した責任は【ニュースの真相】

                     
ニュースの真相
評価:3.5

■ヒトコト感想
ブッシュ大統領の再選に絡んだニュースの真相が描かれている。すべて実話を元に描かれているのだろう。スクープを見つけ出し、それを放送するまでの緊迫感あるやりとり。情報の裏をとりながら、いかに視聴者にアピールできるかを考える。扱う題材が現役の大統領のスクープなだけに慎重になるのもわかる。

見事スクープを報じた後には、満足感でいっぱいになるのだが…。実はそこで決定的な証拠である手紙が偽物ではないかとブロガーから指摘される。その瞬間にメアリーはCBSの上層部から突き上げを食らう。事実はどうあれ、偽物疑惑がでることで信用問題になるのだろう。そこから、スクープは誤りだった証拠が明らかとなり、メアリーとアンカーマンのダンは糾弾されることになる。

■ストーリー
ジョージ・W・ブッシュ米大統領が再選を目指していた04年。アメリカ・CBSニュースのベテランプロデューサー メアリー・メイプスは、伝説的ジャーナリスト ダン・ラザーがアンカーマンを務める番組で、ブッシュの軍歴詐称疑惑を裏付けるスクープを放送し、センセーションを巻き起こした。だが、「新証拠」を保守派のブロガーが「偽造」と断じたことから、CBSは激しい非難を浴びる。同業他社の批判報道もとどまるところを知らず、ついに上層部は事態の収束を図り、内部調査委員会の設置を決定。

そのメンバーにはブッシュに近い有力者も含まれている。肝心の軍歴問題は取材打ち切りとなり、もはや疑惑は存在しないも同然だった。メアリー、ダン、そして取材チームは会社から切り捨てられるのか? 出来レースのような委員会との闘いを前に、メアリーは勇気を奮い起こす。圧力に屈することなく、真実を伝えることを使命とするジャーナリストとしての矜持と信念を示すために―。

■感想
CBSのプロデューサーであるメアリーは、ダンと共にブッシュ大統領の軍歴詐称疑惑を突き止めようとする。スクープを手に入れたメアリーは、スクープが真実だと証明するための証拠集めや証言集めに奔走する。その結果、証拠が真実だという言質をとることができ、CBSの幹部たちを説得し放送にまでこぎつけるのだが…。

現役の大統領を否定することになるので、幹部たちが慎重になるのもわかる。メアリーとしてはスクープを世にだし、ダンと共に上り詰めようと考えていたのだろう。

世を騒がしたスクープが一転、CBSの汚点になる可能性がでてくる。ブロガーが証拠の手紙が偽物だと告発する。となると会社の幹部たちはメアリーに詰め寄る。このあたり、責任逃れの幹部たちはメアリーに対する信じられないような追い込み方をする。

メアリーも電話口で相手に言質をとり、その他には手紙が偽物とは断定できないということだけをたよりにしていたり。メアリーに甘い部分があるのは確かだ。最終的には情報源にインタビューを行い、すべてがまやかしだったと判明することになる。

この時点でガセネタを掴まされたと他者に責任転嫁することはできる。ただ、それでも世間は許さない。CBSはすべての責任をメアリーとダンに押し付けようとする。メアリーのチームは真実を報じたというプライドがあるが、証拠を見つけ出すことができない。

その結果、第三者委員会にかけられメアリーのチームとダンはCBSを首になる。実話を元にしているだけに衝撃度はでかい。ケイトブランシェットの気の強いキャリアウーマンの演技には圧倒的な力がある。

マスコミ報道もそれだけリスクを含んでいるということだ。



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