ねらわれた学園


 2021.2.10      ストーリーが意味不明すぎる【ねらわれた学園】

                     
ねらわれた学園
評価:2

■ヒトコト感想
どうやら実写版がかなり昔に作られているらしい。原作は未読。実写版も見ていない。なんの予備知識なしに見たのだが…。序盤はただの学園ラブコメ的な流れかと思ったが突如としてSFの要素が絡んでくる。ただ、このSFの要素がまったく意味不明だ。未来から来た男は何のために超能力者を探し出そうとしたのか。ラストでは能力者同士が対決するという流れなのだが…。

ありがちなラブコメと登場人物たちの表情の不自然さに違和感しかない。背景の靄がかかったような美しさはすばらしいのだが…。今風の絵柄と背景の特殊さだけが目についてしまう。あとは江の島を舞台にした物語というのは場面場面で伝わってくるが、ストーリーのまずさで物語に入りこめなかった。

■ストーリー
始業式の朝。古都鎌倉の中学に通う関ケンジを待っていたのは、ふたつの“出会い"だった。ひとつは、密かに好意を寄せていた、生徒会書記・春河カホリとの心弾ませる遭遇。彼女と朝の海で初めて言葉を交わすことになったケンジは有頂天に。そんなケンジを幼なじみでカホリの友人でもある涼浦ナツキは複雑な思いで見守る。そしてもうひとつの出会いは、高台で桜の花びら受けながら、まるで風を操るように立っていた少年との心ざわめかせる遭遇。

その少年に何か不思議なものを感じるケンジ。そしてその少年との再会は思ったより早く訪れる。ケンジたちのクラスにやってきた、転校生・京極リョウイチ、彼こそがその少年だった。ケンジ、ナツキ、カホリのいるクラスに現れた京極は、次第にクラスに溶け込んでいきながら、一方で何かクラスメートの持つ雰囲気と相容れないものを漂わせる。

そしてそんな京極にひそかに惹かれ始めるカホリ。やがて学園では不思議な出来事が起こり始める。この不思議な出来事がケンジ、ナツキ、カホリだけではなく、生徒会の面々、担任の先生、ケンジの祖父である関耕児、そして不登校を続けていた山際ゆりこなど皆を巻き込んでいく。

■感想
学園に転校生がやってきた。イケメンで影のあるタイプ。携帯も持たずに謎に包まれているが、ピアノを弾けるイケメンのため女子生徒から人気がある。一方では、ケンジと幼馴染のナツキは定番のドタバタがある。隣に住む幼馴染。

幼稚園から一緒でナツキの方がケンジのことを好きだが、ケンジはナツキの親友であるカホリのことが好きだ。カホリは転校生のことが好きになり…。学園ラブコメとしての要素はケンジとナツキが受けもっている。この流れはあまりに定番すぎる。余計なSFがない、このまま学園ラブコメで突っ走った方がよいような気がした。

転校生には秘密がある。未来からこの時代にやってきたようなのだが、その目的がはっきりしない。超能力者を探すという名目で、ケンジにその能力があるらしい。謎が複雑すぎてよくわからない。転校生の傍らにはキツネのような生物がおり、この生物が様々なアドバイスを告げる。

結局、だれに狙われているのか。一時的に学園の生徒会が強権を発動し、生徒だけでなく教師までも統制しようとしている。そこから超能力者たちがどのように活躍していくのかと楽しみにしていたのだが…。そうではないようだ。

結局ストーリーはよくわからないまま終わっている。学園ラブコメの演出もなんだかありきたりで古臭い。登場人物たちの表情も常に相手にポッとしているように頬が赤いのが気になった。絵柄は今風ではあるが、全体的には背景のインパクトだけがすさまじい。

靄がかかったような全体の風景。江の島を舞台としており、江ノ電や鎌倉の風景が続いていく。そのあたりを良く知る人は、あらゆる場面で実際の景色を想像できるだろう。ストーリーのダメダメ具合が背景で多少和らいでいるような感じだ。

久々に見たよくわからないアニメだ。



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