2020.4.30 イスタンブールは猫の都市だ【猫が教えてくれたこと】
猫が教えてくれたこと [ ジェイダ・トルン ]
評価:3
■ヒトコト感想
イスタンブールが猫の街として有名ということは知らなかった。町中には猫がうようよとしている。町の人々も猫に対しては寛大で、餌をあげたりもする。猫と人々の交流をドキュメンタリータッチで描いた作品だ。猫の可愛さが際立っている。軽やかに街を動き回る猫たち。勝手に人間が猫の気持ちを代弁するようなナレーションだが、まさに猫がそう思っているように感じるから不思議だ。
大量の猫に囲まれ幸せな人がいる。心を病んでいたが、猫と交流することで心が回復していく人もいる。猫と暮らすのは精神衛生上よいのだろう。強烈な何かがあるのかもしれない。猫好きにはたまらない作品だろう。猫は人間に媚びることなく、自分がやりたいようにやる。このスタンスがよいのだろう。
■ストーリー
古くから猫の街として知られるトルコの古都イスタンブール。生まれも育ちも全く違う、7匹の個性豊かな猫を軸に、イスタンブールの人々と猫の幸せな関係をとらえたドキュメンタリー。トルコ生まれアメリカ育ちのジェイダ・トルン監督は本作が長編デビュー作ながら、幼いころから猫と暮らしていた体験を生かし、ステディカムを駆使し、地上10センチの猫目線から街や人を映し出す。
■感想
イスタンブールで7匹の猫にフォーカスしたドキュメンタリーだ。イスタンブールでは猫は身近な存在のようだ。町のあちこちに猫がいる。町の人々は猫に対して概ね好印象をもっている。猫がいる生活が当たり前になっているのだろう。
猫との交流により人々の心は洗われていく。幼いころから猫と暮らしてきた人々は、当然ながら猫の扱いに慣れている。気分屋の猫は自分がかまってほしいときだけ人間の近くにくる。ほっといてもらいたい時に、人間がかまおうとすると猫は人間に牙をむく。
猫それぞれにも個性がある。夫婦であり、夫を虐げる鬼嫁のような猫。餌を食べるのも嫁が先で、夫は嫁が残した餌を食べる。そのくせ、他の猫が夫に近づこうものなら激しく牙をむく。まさに強烈な強さを示す鬼嫁といった感じだ。
それ以外にも、人間に撫でられたいときだけやってきくる猫がいる。自由気ままが基本の猫だが、人間によりそって生活しているくせに、あまり人間のことは気にしない。猫の自由さというのにはある意味憧れてしまう。自分も猫のような生活をしたいと思ってしまった。
猫に癒される人々がいる。いくら態度が連れなくても、猫はかわいい。心が病んだ人も、猫と交流すると心が回復してくる。大量の猫に毎日餌をあたえている人もいる。本作の中で特にかわいらしく感じるのは、間違いなく仔猫たちだ。
生まれたばかりの猫は小さい。ミルクしか飲めない猫。段ボールの中で育つ子猫。そこには、いつの間にか他の親猫がやってきて子猫を育てたりもする。当然ながら不幸にして早死にしてしまう子猫もいる。小さい体なので、何かのはずみで押しつぶされる場合もあるのだ。
猫好きにはたまらない作品だ。
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