ナーヴ 世界で一番危険なゲーム


 2019.11.24      ネット上の匿名視聴者の恐怖【ナーヴ 世界で一番危険なゲーム】

                     
ナーヴ/NERVE 世界で一番危険なゲーム
評価:3

■ヒトコト感想
ネット上でSNSと連動しチャレンジゲームがスタートする。このあたりユーチューブなどで流行りだすと皆が同じことにチャレンジする動画が流行ったりする。その行き過ぎた版だろう。最初は簡単なチャレンジで成功すると報酬が支払われる。チャレンジのシーンを自分の携帯で撮影するというのがポイントだろう。

全世界に視聴者はいる。勝ち進むと決勝戦がまっている。バックグラウンドの組織が不明で、SNSでの繋がりと大量の視聴者により支えられているゲーム。密告した場合は視聴者から狙われることになる。姿の見えない聴衆ほど恐ろしいものはない。ラストも、大騒ぎしていた聴衆たちは、自分たち個人に責任がおよぶとわかると途端に逃げ腰になる。これが匿名視聴者の姿だ。

■ストーリー
高校生のヴィー(エマ・ロバーツ)は、ひょんなことから裏オンラインゲームに参加する。それは視聴者が出す指令をクリアして賞金をつかむというもので、彼女は見知らぬ者と5秒間キスをして賞金の100ドルを得る。同じゲームのプレイヤーでもあったキスの相手イアン(デイヴ・フランコ)と一緒に、繰り出される指令を遂行していくヴィー。

人気プレイヤーコンビとなって多額の賞金を手にする二人だったが、イアンの怪しい一面が浮き上がり、さらに指令の過激さもエスカレートしていき……。

■感想
女子高生のヴィーがネットゲームに挑戦することになる。ゲームの指令をクリアすることで報酬を得ることができる。かなりむちゃくちゃな指令もある。いきなり知らない人と5秒キスをしろなんていうのもある。序盤ではヴィーが様々な指令をクリアしていく過程が描かれている。

そんな中でイアンと知り合いとなる。この流れは誰かがイアンとウィーを知り合いとさせるために仕組まれてものなのか?という雰囲気があった。正体不明の何者かによる作為的な何かを感じずにはいられない。

中盤以降にはヴィーと親友のシドの自己顕示欲の張り合いのようなものが発生する。それすらも何者かの指令によりイアンの指令だったとわかる。ナーヴというゲームには底の知れない恐ろしさがある。特別な組織が運用しているのではなく、多くの人々により運用されているサービスだった。

当然ながら密告するとその瞬間からその人物は囚人となり視聴者から命を狙われることになる。ヴィーの友達がウィーを助けようとナーヴをハッキングしようとするのだが…。高度なIT知識が必要な状況となる。

ラストは密告をしようとしたヴィーを助けようとイアンが決勝で対決する。その裏ではウィーの友達がナーヴをハッキングしようと必死になる。ここでも匿名の視聴者の脅威が描かれている。ヴィーを撃ち殺すかどうかを視聴者の投票で決める。

視聴者は匿名ということで残酷な結果を選択する。その結果、ウィーは撃ち殺されることになるのだが…。ラストは匿名なだめに好き勝手できた視聴者たちに、ハッキングしたことでプログラムを変更し、匿名では無くなる仕組みを入れるとあっという間に視聴者たちは離れていった。

自分たちだけが安全な場所にいる者たちは、好き勝手できるということだろう。



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