ミュータント・クロニクルズ


 2019.11.7      世紀末感が強い物語だ【ミュータント・クロニクルズ】

                     
ミュータント・クロニクルズ
評価:2.5

■ヒトコト感想
未来の戦争の形?世界は4つの企業が支配する。世界各地で戦争が繰り返される中で、過去に勇者が地中深く封印した狂暴なミュータントたちが目を覚ますことになる。まるっきりゲームの中の設定だ。背景もファイナルファンタジーのような絵柄となっている。勇者の末裔サミュエルにより仲間が集められミュータント封印の旅にでる。

お決まり通り仲間は旅の途中でミュータントにやられていく。勇者の末裔というのがそれなりにインパクトがあるように描かれてはいるが、特別な要素はない。ミュータントたちはまるでバイオハザードのゾンビのようなキャラクターで、手がサーベルのようになり人間を殺戮する。地中深くには人間をミュータントに改造するなぞのマシンがあったりもする。

■ストーリー
時は2707年、世界は西欧・アメリカ『キャピタル』、東欧の『バウハウス』、アジアの『ミシマ』、オセアニアの『インペリアル』という4つの巨大企業体によって支配されていた。それら企業体は、地球に残された天然資源を巡り、世界各地で壮絶な戦いを繰り広げていた。キャピタル軍のミッチ・ハンター(トーマス・ジェーン)やネイサン・ルーカー(ショーン・パートウィー)らは装備と兵力で優勢に立つバウハウス軍と国境地帯で破れかぶれとも言える戦いをしていた。そして両軍が放った強力な砲撃によって、かつて勇者によって地中深く封印されていた凶暴ミュータントたちを眠りから目覚めさせてしまった。

次々に襲われていく人間たち。人類滅亡の危機は間近に迫っていた。ミュータントの出現を予言していた勇者の末裔サミュエル(ロン・パールマン)と、企業体のトップであるコンスタンティン(ジョン・マルコヴィッチ)は各社から最強の兵力を募り、ミュータントの息の根を止めようと画策する。ミュータントと人類の戦いを記した古くから伝わる年代記“クロニクル”には、勇者が再び現れ、地球を救うと書かれていた。

■感想
ゲームのような世界観と設定の数々。勇者の末裔たちがミュータントの討伐の旅にでる。ただ、サミュエルが選んだ仲間は、ゴリゴリの戦闘能力の高い兵士たちだ。中には女もいるのだが、サーベルを駆使してミュータントを切り崩している。

ゲームの世界+世紀末感が強い。北斗の拳の要素もあるような雰囲気すらある。サミュエルたちはミュータントの巣である地中深くを目指す。その過程では飛行機での移動や、急遽、脱出ポッドを使用し上空から地上に飛び降りるなど数々のパターンがある。

ミュータントは戦闘に特化した兵器の様相すらある。人間は改造されミュータントにされてしまう。ミュータントは仲間を増やすために人間を瀕死状態にし、そのまま巣に持ち帰る。誰が何のために?

サミュエルたちがミュータントの巣に入り込むと、そこでは謎のマシンが人間を次々とミュータントに変えている。ミュータントには意識がない。サミュエルと共にミュータント討伐にやってきた者たちは、次々とミュータントになっていく。この流れは強烈だ。謎のミュータントが奇妙すぎる。

ラストではミュータントの巣のど真ん中に到達し、巣を爆弾で爆発させようとする。ここで残ったのはサミュエルを入れて3人だけ。言い出しっぺである男もミュータントに改造されてしまう。古くから伝わる年代記を元にミュータントを破壊しようとするサミュエル。

最後の大爆発だとか、その他のゴタゴタというのは間違いなく強烈なインパクトがある。ゲーム的な要素が多数あり、バイオハザード的であり、さらにはファイナルファンタジーの近未来でありながら、巨大工場のような雰囲気が良い。

ほぼ背景はすべてCGなのだろう。



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