マイ・インターン


 2019.1.13      経験豊富なシニアインターン 【マイ・インターン】
                     
マイ・インターン [ ロバート・デ・ニーロ ]
評価:3

■ヒトコト感想
主婦でありながらネットでファッションを売る会社を作ったジュールス。そんな彼女の元にシニアインターンとして印刷会社の部長を経験したベンがやってくる。ベンは引退者独特のプライドが高いタイプではなく、自分の状況を受け入れ、なんでも仕事をするというスタンスだ。年下の上司や同僚ともうまくやり、いつの間にか社長であるジュールスの秘書のような立場となる。

ベンがすこぶるかっこよい。自分の過去の経験から、今、何が問題でどのようなことが起こっているかを分析する。特にジュールスのプライベートな問題については、彼女の心を考え、様々なアドバイスを与える。ジュールスが真にベンを信頼し、頼りにしているのがよくわかる場面が多数登場してくる。

■ストーリー
わたしを救ってくれたのは、40歳年上の“新人(インターン)"舞台はニューヨーク。華やかなファッション業界に身を置き、プライベートも充実しているジュールス。そんな彼女の部下に会社の福祉事業として、シニア・インターンのベンが雇われる。

最初は40歳も年上のベンに何かとイラつくジュールスだが、やがて彼の心のこもった仕事ぶりと的確な助言を頼りにするようになる。そんな時、ジュールスは仕事とプライベートの両方で思わぬ危機を迎え、大きな選択を迫られる──。

■感想
ジュールスは夫と子供がいる状態で、ファッションサイトを立ち上げ会社組織として従業員200人を抱えて日々奮闘している。そんなジュールスの元にシニア・インターンとしてベンがやってくる。70近い老人がどんな役に立つのか。

ジュールスやその他の幹部たちは、決まり事としてシニアインターンを受け入れるが戦力としては考えていなかった。それが、ベンの経験豊富な立ち居振る舞いによってジュールスには大きな助けとなり、いつの間にか公私共にベンが欠かせない相手となってくる。

ベンが元部長ということで、プライドが高く、若造たちに使われることをよしとしない老害的な人物ではないのがよい。ラフな格好をした同僚たちに囲まれているが、ベンは常にスーツスタイルだ。若い上司に対しても一切不満は言わず、突然の配置転換に対しても受け入れる。

ベンが自分の過去の経験をごり押ししたり、時代錯誤なアドバイスばかりを偉そうにしていたとしたら、絶対にジュールスには受け入れられていないだろう。ベンの人柄と仕事に対するスタンスが猛烈な効果を生んでいる。

ジュールスは主婦であり起業家であるため、様々な問題を抱えている。ママ友たちからは、嫌味を言われたりもする。夫が専業主夫となってくれたことに後ろめたさを感じている。そんな状態でも、ジュールスには様々な問題がある。

夫が浮気をしていたり、ジュールス自身が些細なことでイライラしたり。この問題をベンが目ざとく見つけ出し、おせっかいをやくわけでもなく、優しく見守るような視線をジュールスに投げかけている。ベンの人柄が全てだ。

ジュールスが頼りたくなるベンの魅力が強烈に表現されている。



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