2019.3.5 ノーテンキな男とネクラなヤクザ 【森山中教習所】
森山中教習所/野村周平 賀来賢人
評価:2.5
■ヒトコト感想
ただのぼんやりとした大学生の清高が、ひょんなことから山奥の車の教習所で合宿免許に挑戦することになる。そこで高校の同級生であった轟木と再会する。清高は強烈にノーテンキだ。合宿免許場には、教官のサキや個性豊な面々がいる。
そんな中で清高と轟木のくだらない交流が始まる。轟木がひたすら根暗だがヤクザとなっているだけに、キレるととんでもない行動をとる。高校時代にただ一度だけ会話をした清高と轟木。轟木は清高のことを唯一高校時代に会話した仲間だと思っていた。最終的にはノーテンキな清高がヤクザとなった轟木とともに、ヤクザの親分たちに復讐するという物語となっている。田舎の教習所で巻き起こるとんでもない出来事だ。
■ストーリー
夏休み。ノーテンキな大学生・清高(野村周平)と、ネクラなヤクザの組員・轟木(賀来賢人)は高校の同級生。ある日とんでもない再会をし、同じ教習所に通うこととなる。清高は教官・サキ(麻生久美子)に恋心を抱き始め、楽しくて甘酸っぱい夏休みが平穏にすぎていくと思っていたが…!?少年のようにフリーダムな清高と、高校を中退しヤクザの道へ足を踏み入れた轟木。たった一度の短い夏休みがふたりの人生を変えるのか!?変えないのか!?
■感想
大学生の清高は、彼女に対して、軽い感じで別れるという。偶然轟木が運転するヤクザの車に跳ねられたことから、山奥の教習所で轟木とともに免許を取ろうとする。高校を中退してヤクザとなったことに後悔している轟木。そんなこととはつゆ知らず、何の先入観もなく轟木に接する清高。この清高のノーテンキ具合がよい。
教官のサキに恋をするが、サキがバツイチ子持ちということにショックを受ける。元カノから、バツイチ子持ちに対して偏見をもっているからショックを受けるんだ、と正論を言われへこんだりもする。
轟木は銀髪で無口でクール。そのくせキレると手を付けられない。教習所にくるチンピラたちが因縁をつけてくると、車の標識を片手にチンピラをボコボコにする。それは周りが引くほどひたすら相手をボコり続ける。
見た目のカッコよさとクールさで目立つのだが、轟木の心の中はドロドロとしている。高校時代には根暗でひとりも友達がいない。唯一、高校を中退するその日に清高に話しかけられたことが思い出として残っている。ちょっと偏屈だが良いやつだということはわかる。
ヤクザの運転手である轟木が、あまりに理不尽な親分の行動にとうとうキレる。そこにノーテンキで何も考えていない清高が入り込む。拳銃をもつ親分に対して、轟木と清高はショベルカーで対抗したりもする。無茶苦茶だ。
轟木がヤクザになり清高は偶然教習所で再会しただけ。清高は元カノから嫌味を言われつつも元に戻ろうとする。この緩さがよいのかもしれない。クールでカッコよい轟木が清高に友情を感じてキレる。典型的なカッコよいキャラが親分よりも友情を選ぶのがよい。
轟木のカッコよさがすべてだ。
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