Mile22


 2021.4.28      特殊すぎる精鋭部隊のミッション【Mile22】

                     
マイル22 [ マーク・ウォールバーグ ]
評価:3.5

■ヒトコト感想
緊迫感あふれる作品だ。最強の特殊部隊であり頭脳集団が、超重要人物を空港まで送り届けるミッションがメインだ。あらゆるネットワークを制御し本部では車の位置を常に把握している。町中の監視カメラをハッキングし、さらには車が妨害者から破壊されたとなると、近くにある使用可能な車を見つけ出す。全てがネットワークで制御されている。

隊員たちも特殊だ。作戦の前には国籍を放棄し、捕まったとしても謎の存在として死亡するだけ。世界にセシウムがばらまかれる危機を食い止めるためにセシウムのありかを知る重要人物をアメリカへ送り届ける。ラストでは、この作戦が始動させられた目的が明らかとなる。次々と特殊部隊の隊員たちが犠牲となっていく中での最後の展開は衝撃的だ。

■ストーリー
世界を揺るがす危険な“物質"が盗まれた。行方を知る唯一の“重要参考人"を亡命させるため、周りを敵に囲まれる極限状態のなか、米大使館から空港までの22マイル(35.4Km)を“最強の特殊部隊"ד完璧な頭脳チーム"からなるアメリカ最高機密「オーバーウォッチ」作戦を発動し護送ミッションを遂行していく。しかし、行く手には想像を絶するラストが待っていたー。

■感想
冒頭、特殊部隊の作戦が描かれている。ここでは、最新機器を利用し全てを制御し短時間でミッションを完遂している。さらには、対象者に対しては容赦なく殺害して終わっている。証拠を残すことなく風のように去る特殊部隊。

外国での特殊な作戦を遂行してきた精鋭部隊だというのがわかる。ただ、隊員の中には結婚し子供がいるのだが、旦那に愛想をつかされ離婚問題に悩む女隊員もいる。特殊部隊の仕事にプライベートは存在しないかのような厳しい状況が描かれている。

盗まれたセシウムが世界のどこかに散らばっている。そのありかを知る者は情報提供の条件としてアメリカへの亡命を希望する。重要人物を空港にまで送り届けるのが特殊部隊のミッションだ。重要人物を取り戻そうと、その国の特殊部隊が妨害してくる。

この対立とは別にロシアが裏で動いているような描写がありつつ、ミッションはすすんでいく。完璧と思われたミッションも、次々と妨害され、隊員が死んでいく。驚きなのは、ネットワークを完全に制御している部分だ。町中のあらゆる監視カメラをハッキングし、車までも勝手に動かしている。

隊員は次々と死んでいく。本部からの指示により無事に空港に重要人物を送り届けることに成功したのだが…。ここからが普通の特殊部隊モノと異なる部分だ。すべては特殊部隊を動かすための策略だった。冒頭の作戦で殺した男の母親が、ロシアの重要人物であったために、その復讐のため特殊部隊が狙われたのだった。

重要人物についても実は3重スパイという強烈な設定だ。特殊部隊は家族をないがしろにし、命をかけて任務にあたるが、それが仕組まれたものだったという衝撃はすさまじい。

こんな特殊部隊は現実に存在するのだろうか。。



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