2021.4.11 宇宙人の言語を学び未来を予見【メッセージ】
メッセージ
評価:3.5
■ヒトコト感想
謎の地球外生命体が地球の各地に降り立った時、人々はどうするのか。まず相手に敵意があるのかを調べるのだろう。コミュニケーションをとる手段がないため、言語学者のルイーズが彼らとコミュニケーションをとるため苦心する。宇宙人の独特な風貌は巨大なタコのような感じだ。手から噴き出る墨汁のようなものを透明のアクリル板のようなものに吹き付けて円のような言語を書く。
この言葉をルイーズが分析し少しづつコミュニケーションをとることに成功するのだが…。人類が協力することが第一の条件なのだろう。ラストでは中国が攻撃を仕掛けるかどうかが、物語のポイントとなっている。現実に宇宙人が地球にやってきたら本作のようになる気がした。
■ストーリー
突如地上に降り立った巨大な宇宙船。謎の知的生命体と意思の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、物理学者イアン(ジェレミー・レナー)とともに、“彼ら"が人類に何を伝えようとしているのかを探っていく。そして、その言語の謎が解けたとき、彼らが地球にやってきた驚くべき真相と、人類に向けた美しくもせつないラストメッセージが明らかになる
■感想
謎の宇宙船の見た目がすさまじい。三日月形でのっぺりとした隕石のような物体。内部に入り込むと、そこだけ重力がおかしなことになっている。まず序盤は宇宙人の不可解さばかりが強く印象に残る。アクリル板のようなもので仕切られた場所でルイーズたちは宇宙人と対面する。
地球にやってきたということは、光速の距離を移動してきたということで、科学技術は宇宙人の方が優れている。コミュニケーションをとるために呼ばれた言語学者は、少しづつ、相手の書く文字を研究し理解していく。
宇宙人の文字が特殊だ。丸い円のマークのようで、細部が微妙に異なり、それが意思疎通の要素となる。詳細なニュアンスまで意思の疎通ができないことがポイントだ。宇宙人が武器の提供しにきたというニュアンスの言葉が伝わると、たちまち各国は独自に調査を始める。
物語としては、宇宙人が各国に武器を提供して地球内部で戦いを引き起こそうとしているという流れとなる。となると、地球人は宇宙人を排除しようとする。この流れのまま各国が分断し、中国がいちはやく攻撃をしかけようとする。
ラストの展開は衝撃的だ。宇宙人が伝えようとしているのは言語らしい。宇宙人からするとこの言語を伝えることで地球を救い、3千年後に自分たちを助けてくれ、ということらしい。この宇宙人の言語を学ぶことで未来が予見できるようになる。
このあたりの流れがよくわからなかったのだが、中国の司令官に対して攻撃を止めるように連絡するくだりはハラハラドキドキする。もし、現実に宇宙人が地球に突然やってきたとしたら、同じような流れになるような気がした。
宇宙人の描写とその使用言語の流れはすばらしい。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp