メン・イン・ブラック3


 2019.8.29      現在のKと過去のJの会話が最高【メン・イン・ブラック3】

                     
メン・イン・ブラック3[ ウィル・スミス ]
評価:3.5

■ヒトコト感想
メン・イン・ブラックシリーズはエイリアンと人間が共存し、ちょっとお茶らけた感じで世界を守るというのがある。基本はエージェントのKとJが暴れまわるというのがある。今回は、Jの相棒であるKが過去に逮捕した凶悪エイリアンに復讐され、過去にさかのぼりKが死んだことにされるという物語だ。現在ではKは過去に死んだことになっている。ただ、JだけはKがいないことを気にすることになる…。

JはKを生かすために過去にタイムスリップする。シリーズ独特なコメディの要素はしっかり残したまま、若いKと現在のJが過去で大活躍する。それにしても若いころのKを演じた俳優は、かなりトミーリージョーンズの若いころにそっくりだ。ラストではJとKの感動的なやりとりがあり、無事にKが復活した現在での小粋な会話も良い。

■ストーリー
ウィル・スミス×トミー・リー・ジョーンズ、ハリウッドを代表する2大スターの競演!ヤツらはタイムスリップで地球を守る。抱腹絶倒コンビで贈るSFアクション・エンタテインメント!1969年のNYにタイムトラベル。今回は”まさかの”感動作?!

■感想
凶悪なエイリアンが過去にタイムスリップしてKを殺害してしまう。現在の世界ではKがいないことになる。Jだけがその違和感に気づき、Kを助けるために過去にタイムスリップする。このシリーズの肝であるヘンテコなエイリアンとのやりとりは健在で、コメディの要素は強い。

Jはエイリアンやその他の者たちに翻弄されながら25年前にタイムスリップする。そこには若いKがいる。まず驚いたのが、若いKが本当にトミーリージョーンズにそっくりだということだ。CGか何かで加工したように若いKそのものだ。最高なのはやはり若いKとJのやりとりだろう。昔の設備は現在の設備に比べて大型化さされている部分なども面白く描いている。

過去のKと現在のJとのコンビは最高だ。凶悪なエイリアンとの対決もそうだが、記憶を消す装置が、まるでMRIのように超巨大なのには笑える。その他にも、司令官であるOの若いころが美女であったり、若いOとKにはロマンスがありそうな雰囲気もある。

Kのマイペースさは現在と変わらないのも良い。Jもそれに感化されるように、独自の路線ですすむ。上司に問い詰められてもさらりと反抗するあたりは最高だ。KとJはどんなピンチに陥ろうとも、機転を利かせて脱出している。

ラストは凶悪なエイリアンとの闘いが待っている。ただ、物語のポイントは別にある。KとJはすこぶる怪しい存在にも関わらず協力した軍関係者。最後の最後に凶悪なエイリアンの最後のあがきの犠牲となる。

悲しいことにその軍関係者には小さな子供がいた。目の前で父親が殺された。Kはその子供の記憶を消すことにする。そして、父親が英雄だったと子供に教えこむ。何を隠そう、この子供こそが成長しJとなるのだった。そのことを知るとJは感動する。

ラストで、現在に戻ったKとJの会話が登場するのが最高に良い。



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