メン・イン・ブラック


 2021.8.21      KとJだけに地球の未来がかかる理不尽さ【メン・イン・ブラック】

                     
メン・イン・ブラック/メン・イン・ブラック2 [ トミー・リー・ジョーンズ ]
評価:3

■ヒトコト感想
若手刑事のエドワーズがKにスカウトされJとなりエイリアンたちを監視する。エイリアンの存在を信じないエドワーズが、現実を直視し驚きながら対応していく場面が最高だ。最高機密機関のMIBの一員になることにどのような名誉があるのか。過去を捨て素性を棄てJとして活動する。

ごく普通の市民が実はエイリアンである場面は最高だ。顔がつぶれたとしても、すぐに下から新しい顔がでてくる。顔がパカっと割れると中では小さなエイリアンが座っている。一般人としてエイリアンが地球で生活しているという設定が強烈だ。さらには、一般人がエイリアンやMIBの活動を目撃した場合には、Kが懐から小さなスティックを取り出し光を発し、その光を見た者はすべてエイリアン関係の記憶を無くしてしまう。都合の良い機器だ。

■ストーリー
ニューヨーク市警の若手刑事エドワーズは、黒のスーツに身を包んだ男、“K”にスカウトされ、最高機密機関MIB(MEN IN BLACK)の一員となる。過去を抹消され、名前もただの“J”になった彼は、現在地球上に、約1,500ものエイリアンが人間に姿を変えて生活している事を知る。エイリアン達が、犯罪や侵略行為に出ないよう監視し、彼らの存在を世間から隠す事がMIBの任務だった。そして、ベテラン捜査官“K”と新米“J”を待っていたのは、銀河系の存亡を賭けた戦いだった…。

■感想
真っ黒なスーツに白いシャツ。細めの黒いネクタイを締めサングラスをかけたK。明らかに普通ではない風貌で、人間に化けたエイリアンを狙撃し破壊する。当然ながらそれを目撃した一般人は大騒ぎするのだが、Kは冷静に赤い光を見せ記憶を消去する。

強烈なのは、エイリアンを破壊した際に黄緑色の体液があたりに飛び散る場面だ。べっとりとしたスライムのような物体が体につきまくる。血のように赤くはないのだが、逆にこれがエイリアンの気持ち悪さを増大させている。エイリアンたちは総じて粘っこい体液のようなもので体を覆っている。

ヒップホップ系な恰好をしているエドワーズがKにスカウトされ黒いスーツに身を包む。このMIBへ入るための試験は強烈だ。エドワーズ以外はエリート軍人などが選抜されているのだが…。なぜかKに見込まれたエドワーズは合格してしまう。これは不幸なのかどうなのか。

すべてを棄てて、地球をエイリアンたちから守る任務に就く。やりがいはあるのかもしれないが、すべてを棄てるのはきつい。KとJのコンビは最高だ。まずはKが冷静に対処し、Jが慌てながらも目の前のエイリアンを信じられないような表情で見つめている。

エイリアンたちのもめごとに対処するのもMIBの大事な仕事なのだが、侵略者がエイリアンの王子を殺害し銀河を盗んだために、逆に王子の仲間から地球が狙われることになる。何も知らない一般人の方が幸せなのだろう。地球の滅亡が近づいていたとしても、それを救う活動をするのはJとKだけというとんでもない状況だ。

近未来的なMIBの本部の中で、積極的に活動しているのはKとJだけ。なんだかやっていることに比べるともっと大規模でもよいのでは?と思ってしまった。

名作であることは間違いない。



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