メアリと魔法の花


 2018.11.10      ジブリの良いとこ寄せ集め 【メアリと魔法の花】

                     
メアリと魔法の花
評価:3

■ヒトコト感想
過去のジブリ作品の良いところを寄せ集めたような作品。普通の女の子メアリが謎の花の力によって魔法を手に入れ魔法学校に紛れ込む。どことなく小さな女の子が未知なる世界に入り込むたぐいは「千と千尋の神隠し」に近いかもしれない。それ以外にも「魔女の宅急便」的な雰囲気もある。見どころは魔法や、魔法の学校に存在する様々な奇妙な生物たちだ。

摩訶不思議な世界観はまさにジブリ作品の流れをくんでいる。ただ物語は単純で分かりやすいため、癖になるような流れはない。花の力で慣れない魔法を使い、友達を助け出そうとするメアリ。魔法学校の校長や、マッドサイエンティストなど面白要素は十分そろっている。ジブリ作品の流れを汲んだ物語としての面白さはある。

■ストーリー
赤い館村に引っ越して来たメアリは、7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”によって一夜限りの不思議な力を手に入れる。

■感想
メアリは偶然魔法の力を手に入れることができる”夜間飛行”の花を手に入れる。その結果、魔法が使えるようになり、偶然魔法学校に紛れ込むことになる。この魔法学校の描写がまさしく今までのジブリの流れをくんでいる。玉ねぎ頭でメガネをかけた魔法学校の女校長。

ヘンテコなメカに乗り、難しい数式を解き明かそうとするマッドサイエンティスト。メアリを有望な魔法使いと判断し、ちやほやするあたり。この魔法学校の雰囲気だけで、ジブリファンならば瞬間的にやられてしまうだろう。

メアリが手にした夜間飛行が、実は校長や博士が手に入れたくてしかたがないものだった。メアリの正体が校長たちにバレてからがドタバタが始まる。メアリを追いかける校長。まずこの魔法学校の校長や博士の乗り物がいちいち良い。

蜘蛛のように足がある謎のメカに乗りながら壁を垂直に登ってくる。追っ手は魔法で生み出したぬめぬめとした兵士や、空を飛ぶ魚のようなもの。魔法でドロドロに溶けた怪物が襲ってきたり、ジブリ作品ならではの雰囲気に満ちている。

ラストはメアリが奮闘し友達を助けるという流れだ。魔法の世界となると、それだけで面白場面が多々ある。そこから動物たちを魔法の実験で怪物に変えたり、果ては人間を怪物に変えようとしたり。マッドサイエンティスト系としての魅力にあふれている。

強烈なインパクトはないのだが、ジブリ作品ファンならば間違いなく楽しめるだろう。他のジブリ作品の良いところをつまみ食いした映像も、ヒットを意識した作りとなっている。

ジブリファンならば宮崎駿作品の雰囲気を感じることができるだろう。



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