魔女の宅急便


 2021.3.26      まぶしすぎるキキのはつらつさ【魔女の宅急便】

                     
魔女の宅急便[ 高山みなみ ]
評価:3

■ヒトコト感想
ジブリの名作。今まで細切れで見たことはあったのだが、初めて最初から最後まで見た。見習い魔女のキキの成長物語だ。キキのキャラクターが明るく前向きなため、見る人を元気づける効果があるのだろう。登場キャラクターの中には、ひとつも悪人が存在しない。パン屋のおかみさんはキキのために親身になる。

キキがお届け屋さんをやり、いろいろと失敗したとしても周りのフォローがある。女子画学生のウルスラはキキのことを純粋に応援している。少年のトンボはキキに興味深々だ。キキが魔女として飛べなくなり落ち込んでから、トンボを助けるために復活するまで。この復活の場面は妙に涙がでてくる。泣けるシーンではないのだが、なぜかジーンときた。

■ストーリー
魔女の子は、13歳になると一人前の魔女になるために1年間の修行に出なければなりません。黒猫ジジを連れて父母のもとを旅立ち、海辺の町コリコを修行の場に選んだキキは、親切なパン屋のおかみ・おソノさんのすすめで、唯一使える魔法である、ホウキで空を飛ぶ能力を活かして“お届け屋さん"の仕事を始めます。

日々の仕事に励む中で、女子画学生のウルスラや、空を飛ぶことを夢見る少年トンボと友達になり、少しずつ町での生活に慣れていくキキ。しかし、熱を出して仕事を休んだ翌日、キキは自分の空を飛ぶ能力が弱まっていることに気づきます。はたしてキキは“お届け屋さん"の仕事を続け、この町で暮らしていくことが出来るのでしょうか。

■感想
見習い魔女のキキと黒猫ジジのコンビは最高だ。序盤ではキキに対しての突っ込み役としてジジが効果的な役割を果たしている。キキはなんでも思ったことを実行する性格なのだろう。キキは周りの好意により成り立っている。幼いキキの前向きな頑張りに対しては、周りも協力せざるお得ないのだろう。

キキが宅急便を始めたとしても、最初は失敗ばかり。それでも周りのやさしさでキキは助けられている。誕生日プレゼントの黒猫を無くしたので、代わりにジジがぬいぐるみのふりをするシーンはドキドキした。

キキは突然飛べなくなる。成長の過程での変化なのだろうか。唯一の魔女らしさを失い落ち込むキキ。ウルスラや周りが慰めたとしてもキキは飛べない。少年トンボが飛行船にぶら下がった状態のまま浮かんでいることに気づいたキキはモップにまたがり飛ぼうとする。

なぜキキが飛べなくなったのかについての説明はない。それでも、前向きなキキが様々な困難を乗り越え、最後にはトンボを無事助け出す。ラストの場面は明るいハッピーエンドなのだが、なぜか泣けてきた。

キキのはつらつした前向きさがあまりにもまぶしすぎた。



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