マグニフィセント・セブン


 2020.3.3      個性的すぎる町を守る7人【マグニフィセント・セブン】

                     
マグニフィセント・セブン
評価:3

■ヒトコト感想
日本の「七人の侍」をハリウッド版とした「荒野の七人」のリメイク作品。元ネタはどちらも見たことがない。個性的な7人が集まり、悪を倒すというシンプルなストーリーだ。悪役はこれでもかと冷酷非道であり、町にやってきた救世主たちは独特な個性があるにせよ、町の人々のために命を投げうって悪と戦う。リーダーである賞金稼ぎのサムがアウトローたちを集め悪役のボーグと対決する。

サムたちは銃の腕がすばらしく一人で数人分の強さがあるのは間違いない。ただ、ボーグ側も物量で追いつめるだけでなく、ガトリングガンまで持ち出して町中に銃弾の雨をふらせている。サムの早打ちのかっこよさや、その他のアウトローな者たちが命を賭けて戦う姿はなんだか妙に感動するものがある。

■ストーリー
冷酷非道な悪漢ボーグ(ピーター・サースガード)に支配された町で、彼に家族を殺されたエマ(ヘイリー・ベネット)は、賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)、ギャンブラーのファラデー(クリス・プラット)など荒れ果てた大地にやってきた<ワケありのアウトロー7人>を雇って正義のための復讐を依頼する。 最初は小遣い稼ぎのために集められたプロフェッショナルな即席集団だったが、圧倒的な人数と武器を誇る敵を前に一歩もひるむことなく拳銃、斧、ナイフ、弓矢などそれぞれの武器を手に命がけの戦いに挑んでいく――

■感想
ボーグの暴力と恐怖に支配された町に救世主が現れた。序盤ではボーグの横暴さと、被害を受け無残に家族を殺されたかわいそうなエマという図式が出来上がっている。ここでどれだけボーグを悪役に仕立て上げることができるか。ふらりと町に現れた賞金稼ぎのサムもそれほど善人ではない。

ボーグと比べると相対的にサムが良い人物のように見えてくる。エマはサムに惨状を話し、サムに助けを求める。サムは戦力的に心細いことから、つてを使って仲間を集めることになるのだが…。

サムが仲間を集めるシーンも本作のポイントのひとつだろう。賞金稼ぎに狙われる立場の男や、各地を放浪して早打ちやナイフの腕で勝負して金を稼ぐ男など。さらには、インディアンのような男まで仲間になる。

それぞれ個性が強く、単体でいればただの悪人にしか見えない。ボーグというとんでもない悪がいるだけに、サムたちがよく見えてしまう。7人対ボーグの大群では、いくらなんでも厳しいことから、町の人々を鍛えて戦えるように育てようとする。かなり無茶だが、そうするしかないほど追い詰められているのだろう。

サムと町の人々が協力しボーグたちと対決するシーンは強烈だ。最初は様々な仕掛けを駆使してボーグの軍団を翻弄していた。サムたち個人の強さがかなり大きく、ひとりで何人ものボーグの兵士たちを打倒している。

そこからボーグがガトリングガンを持ち出したことで一気に旗色が悪くなる。ガトリングガンは遠く離れた場所から連射しても家の壁を突き破る威力がある。サムの仲間はこのガトリングガンにやられていく。しかし、そのガトリングガン自身もサムの仲間の身をていした行動で破壊してしまう。

勧善懲悪モノとしての面白さがあるのは確かだ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp