メン・イン・キャット


 2018.5.29      猫を撮影に使うのは大変そうだ 【メン・イン・キャット】

                     
メン・イン・キャット 【DVD】
評価:2.5

■ヒトコト感想
ワンマン社長のトムが、猫と一緒にビルから落下したために、猫の体の中に精神が入り込んでしまう作品だ。仕事一筋、傲慢なトムが、猫になり家族や周りの大切さを知る。まず思ったのは、猫を使うため撮影は大変だったろうなぁということだ。トム役のケビンすぺーシーは後でアフレコしただけだろう。トムの体は病院で寝たきりとなり、精神は猫の中に入り込む。

怪しげなペットショップの店員の存在が、どうにも悪い魔法使いに見えてしまう。結局のところ、トムは家族との関係を見直し、猫から自分の体に戻ることができる。傲慢なトムが猫という不自由な身となることで、周りのありがたみを知るという流れだ。動物系の映画としての面白さはあるが、それだけだ。

■ストーリー
仕事一筋の傲慢社長のトムは、あやしげな店長がいるペットショップで、娘の誕生日プレゼントにネコを購入する。その帰り道、彼は会社乗っ取りを企てる社員の罠で、ネコと共にビルから転落してしまう。

■感想
なんでも自分の思い通りにしてきた社長のトムが、猫になってしまう。側近に対して厳しい態度を示すトムは典型的なワンマン社長だ。新社屋のビルの高さが世界一ではないことに怒りを示す。傲慢なトムが猫になり、トムの体は病院で意識不明の状態となる。

トムが倒れたことで、敵と味方がはっきりする。トムがいない隙に会社を乗っ取ろうとする勢力。家族にしても、常に仕事一筋であったトムだけに、いないことにそこまでのインパクトはない。なんだか、悲しい状況であることは間違いない。

トムが猫となり、自分がトムだと周りに知らせようとする。猫となったトムは非常に小生意気だ。人のバッグの中におしっこをしたり、家の中を散らかしたり。挙句の果てには、酒を飲んでみたり。猫がやる行動だから面白い。

ただ、ついつい猫の動きを見ていると、撮影は大変だったのだなぁと思わずにはいられない。猫がどこまで思い通りに動くのか。バッグの中に入り込んだり、引き出しを開けようとしたり。高い棚に飛び乗ったり、まさにCGではなく自然に猫を動かすのは至難の業だ。

怪しげなペットショップの店長は強烈なインパクトがある。猫になったトムに対して教訓めいたことを言う。まさに悪い魔法使いのようなポジションだ。トムが猫になったのは、ペットショップの店長がなんらかの仕掛けを入れたのかと思ったのだが…。

猫になったトムと話ができたり、別の人間が猫になったり。このペットショップこそがすべての元凶であることは間違いない。強烈なインパクトはないのだが、猫の動きに思わず目が釘付けになることは間違いない。

猫好きにはどうぞ、という感じだろうか。



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