ライフ・アフター・ベス


 2019.5.9      ゾンビになった恋人を愛せるか【ライフ・アフター・ベス】

                     
ライフアフターベス■ジェフ・バエナ//テイン・デハーン/オーブリー・ブラザ
評価:3

■ヒトコト感想
突然、ザックの最愛の恋人ベスが事故で死亡した。タイトル通り、ベスが死亡した後の悲しみにくれたザックの日々を描くのかと思いきや…。ゾンビとして蘇ったベスとの混乱の日々が描かれている。ベス以外にも周りにゾンビとして蘇った者たちが沢山いる。そんな中で、ゾンビとなったベス本人はそのことを知らない。そのため、普通にザックの恋人として接しようとしている。

ザックはベスがゾンビだということに気づき、関係が気まずくなる。愛した恋人が死んだと思ったところ、実は生きていた。本当ならうれしいところだが、ゾンビというのが悲しい状況だ。妙なコメディの雰囲気もある。音楽が軽妙なため、シリアスな場面でも全体を茶化しているような雰囲気となる。

■ストーリー
主人公のザック(デイン・デハーン)は、最愛の恋人のベス(オーブリー・プラザ)を不慮の事故により亡くし、悲嘆に暮れる。しかしあるとき、思いがけない奇跡が起きた。ベスが墓穴から這い出して、家に戻ってきたのだ!ザックは二度と無いチャンスとばかりに恋のやり直しを誓って、これまで以上にベスを大切にしようと努める。しかし次第にベスがゾンビとして成長していく姿にザックは戸惑い、お互いの心の距離が遠のきはじめる。そんなとき、親戚のエリカ(アナ・ケンドリック)に出会い、生身の人間に惹かれはじめるザック。しかし、ゾンビになりかけているベスは、それを許さなかった…。

■感想
ベスはハイキングに行き、蛇に噛まれて死亡した。悲しみにくれるザックだが、ベスの家族の行動がおかしいことに気づく。ベスの死に悲しむはずの家族が、ザックに何かを隠している。それは…。ベスがゾンビとして蘇る。ベス自身は自分がゾンビということに気づいていない。そして、ゾンビは町中に蔓延している。

ゾンビは生存時の記憶はあるのだが、暴力的になる。そのため、町のアチコチで人間によるゾンビ掃討作戦が繰り広げられている。ザックの兄も積極的に動いている。

ベスはゾンビ化がすすみ暴力的になってはいるが、ザックに対する愛は変わらない。ザックの浮気を心配し、一緒にハイキングへ行くことを目指す。この時点で、異常な状態となっている。ベスが人間を食べたがることを気にしたベスの母親が自分の腕をベスに与えていたり。すべての人が麻痺している。

自分の愛する恋人がゾンビになっても愛し続けることができるのか。悲惨な状況でありながら、バックに流れる音楽が軽妙なため、明るく爽やかな雰囲気になっている。

ベスは家の中で、オーブンに鎖でつながれ動けなくされている。ただ、それでもザックとハイキングに行きたいからと、オーブンを背負ってハイキングに行く。無茶苦茶だが面白い。ラストでは、ザックは泣く泣くベスを銃で殺害する。

ゾンビになったとはいえ、最愛の恋人を殺害しなければならないザックは悲しみにくれる。結局のところ、ゾンビが大量発生した理由は不明だ。ザックのひと夏の経験は衝撃的すぎる。そして、なんだかわからない映画だったなぁ、という感想だけが残る。

かなりへんてこな映画だ。



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