2021.3.8 日本へ強制連行された韓国の皇女【ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女】
ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女
評価:3
■ヒトコト感想
韓国の皇女である徳恵翁主の物語。歴史的事実として日本が韓国を併合し、その際に皇帝の家族を日本へ強制連行していたことは知らなかった。戦時中では韓国は日本に虐げられ、独立するために日本国内で様々な計画を立てていたらしい。このあたりの激動の歴史をほとんど知らなかったので驚きばかりだ。
日本に置き換えると、天皇の家族がアメリカに連行され、そこで息子が白人と結婚させられるようなものなのだろう。時は現在に戻り、連行された徳恵翁主は白髪の老婆となっているが、無事に韓国に帰ることができる。日本人にはほとんどなじみのない出来事なのだが、韓国の人々にとっては大きな出来事なのだろう。今現在、韓国の皇帝家族がどうなっているのかは不明だが興味がわいてきた。
■ストーリー
日本統治下の大韓帝国。初代皇帝・高宗(ペク・ユンシク)の娘に生まれた徳恵翁主(ソン・イェジン)は、政略に巻き込まれ、わずか13歳で日本へ留学させられる。祖国に帰れる日を待ちわびながら月日は流れ、大人となった彼女の前に、幼なじみのキム・ジャンハン(パク・ヘイル)が立派な青年となり姿を現す。
日本軍に従事する一方、秘かに朝鮮独立運動に尽力していた彼は、王朝復興のため徳恵翁主と皇太子である兄王を上海へ亡命させようと計画。信念に突き動かされた者達は、激動の歴史の中で想像を絶する運命に身を投じていくが…。
■感想
日本が韓国を併合した際に、韓国の皇女である徳恵翁主を日本に強制的に連行した物語。事実とは異なるフィクションとのことだが、どの程度のことが真実なのかは不明だ。日本政府は韓国の国民を強制連行し、仕事に従事させていた。
それらの韓国国民からすると徳恵翁主は象徴として重要な存在なのだろう。日本の天皇陛下がアメリカに連行され、そこでアメリカ人と結婚させられようとしたら、日本の国民はどう思うのだろうか。かなり衝撃的な展開で、日本がザ悪者として描かれている。
徳恵翁主は常に韓国に帰ろうと画策する。同じく韓国の兵士たちの中ではテロを起こして徳恵翁主たち皇族を上海に亡命させようとする。日本の軍人たちが揃う場で爆弾テロを起こす。そして、その混乱に乗じて皇族を上海へ移送しようとするのだが…。
韓国人の長官がくせものだ。皇族たちを守るようなそぶりを見せるが、実は日本の軍人のいいなりだ。日本軍からは、韓国の皇族たちを押さえつける役割として、その長官を利用しているのは明らかだ。しつこいまでに皇族の亡命を阻止しようとする長官が強烈だ。
時は過ぎ、徳恵翁主の亡命は失敗するのだが…。その後、日本人と結婚し子供ももうけるのだが、日本が戦争に負けたとしても韓国に帰ることができない。このあたりは、歴史的事実として正しいのだろう。新しい国に生まれ変わろうとしている韓国としては、今さら皇族が国に帰ってきたとしても、扱いに困るのだろう。
その後、徳恵翁主は老婆となり、ついに韓国に帰ることができるようになる。もはやボケているのではないかというような雰囲気だ。
日本が韓国を併合した際の物語の映画化だ。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp