ラスト・ムービースター


 2021.5.18      哀愁ただようかつてのスーパースター【ラスト・ムービースター】

                     
ラスト・ムービースター [ バート・レイノルズ ]
評価:3

■ヒトコト感想
かつての映画スターが、落ちぶれ、田舎町の映画祭に参加する物語だ。かつてスーパースターであったエドワーズ。近年はパッとしない状態だったが、デニーロやイーストウッドが参加したという映画祭に呼ばれ喜びいさんで参加するのだが…。貧相な映画祭に怒りをあらわにする。かつてスターだっただけにプライドがあり、扱いづらい老害の典型だろう。

デニーロたちは招待したのだが、参加しなかった。エドワーズだけがバカを見た感じだ。映画祭を抜け出し生まれ育った街を探索することで、過去を思い出し心を入れ替えるエドワーズ。老害のじじいが、次第に物分かりがよくなっていくのが強烈だ。運転手として常にエドワーズの近くにいるリルがちょっと個性的すぎるのも良い。

■ストーリー
かつて一世を風靡した映画界のスーパースター、ヴィック・エドワーズ(バート・レイノルズ)のもとに、ある映画祭から功労賞受賞の招待状が届く。歴代受賞者がデ・ニーロやイーストウッドだと聞いて、しぶしぶ参加したものの、騙しに近い名もない映画祭だと知ると、エドワーズは憤慨。だが、映画祭が行われていた場所は、彼が生まれ育った街ノックスビルに近く、過去の思い出が甦り…。運転主役のリル(アリエル・ウィンター)に命じて向かった先は、育った家、大学のフットボールで活躍したスタジアム、最初の妻にプロポーズした岸辺。自身の人生を振り返ったエドワーズはある行動を起こす。

■感想
エドワーズは過去の栄光を引っ提げて映画祭へやってきたのだが…。そこではパンクな女が運転手を務めるボロボロの車で迎えがきて、宿泊は狭いモーテルの一室だった。騙されたと気づいたエドワーズは、映画祭の場にやってきたのだが…。

バーの空きスペースで行われる映画祭は、プロジェクターで過去のエドワーズの映画を上映する流れとなっている。怒りで酒をがぶ飲みするエドワーズ。映画祭の主催者たちは悪気はないのだが、映画祭にしてはあまりにもチープのため、かつてのスーパースターが怒るのももっともな流れだ。

エドワーズは過去の栄光にすがり、現在は落ちぶれているために、チープな映画祭にのこのこ参加したことがより許せないのだろう。エドワーズが映画祭をボイコットするのはよくわかる。運転手のリルは恋人との関係で問題を抱えながらも、エドワーズのために運転を続ける。

エドワーズとリルの関係は、最初は水と油だったのがエドワーズに同行する中でリルはエドワーズに対するイメージを変えることになる。元スターということで、高齢者からは人気があるのだが、一般的には無名の存在のエドワーズがなんだか哀れに思えてくる。

故郷を訪ねるエドワーズ。そこで過去の自分を思い出し心を入れ替えるエドワーズ。リルは恋人とのトラブルでエドワーズに慰められることになる。映画祭の主催者たちは純粋にエドワーズのファンだったのだが…。エドワーズが心を入れ替え映画祭に戻ってきた際の熱狂はすさまじいものがある。

エドワーズの気持ちもわかるし、主催者たちの気持ちもよくわかる。決して騙すつもりはなかったのだが、エドワーズを呼ぶために、デニーロやイーストウッドを招待した(参加はしてない)と言ったのもしょうがないのだろう。

ハリウッドにはエドワーズのような存在があふれているのかもしれない。



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