ラスト・クライム 華麗なる復讐


 2021.6.18      実の娘ふたりとバイオリンを盗む【ラスト・クライム 華麗なる復讐】

                     
ラスト・クライム 華麗なる復讐 [ ジャン・レノ ]
評価:3

■ヒトコト感想
ジャンレノ主演の作品。盗みのプロであるパトリックをジャンレノが演じる。パトリックは相棒に裏切られ20億相当のバイオリンを奪われてしまう。バイオリンを取り戻すために一度も会ったことのないキャロルとキャロラインを呼びよせる。死んだはずの父親から連絡がきて驚く二人。いつの間にか、パトリックと共にバイオリンの盗みに加担することに。

本作のポイントはパトリックとふたりの娘たちの関係だろう。ちょっとコメディチックとなり、キャロルとキャロラインと共にドタバタを繰り広げる。キャロラインはお色気で相手を惑わす詐欺師。キャロルはオタク風な風貌でハッキングのプロ。このふたりをパトリックはうまく使いバイオリンを取り戻すことに成功する。

■ストーリー
スペインのとあるクラシックコンサート会場。演奏会を前に大胆かつ巧妙な手口で、20億円相当のバイオリン「ストラディバリウス」を見事盗んだパトリック。しかし相棒に裏切られ、車もろとも大河の底へ沈められてしまった。何とか車からの脱出に成功したパトリックは復讐と奪還計画のため一度も会ったことのない娘キャロルとキャロラインを呼び寄せることに。

死んだはずの父親からの連絡に娘ふたりとも驚くが、狙う獲物を聞きつけるとすぐさま奪還計画を練り始める。変装とマジックの達人パトリック。類まれなる美貌を武器に色仕掛けで難関を突破していくキャロライン。そしてハッキングのプロ・キャロル。ヨーロッパ中をまたにかけた、壮大かつ大胆な奪還作戦を実行していくが、裏切り者の元相棒が思わぬ行動に出る―!そしてユーロポールも動き出し、ついに絶体絶命に―! ?

■感想
冒頭、クラシックコンサートの会場で20億のバイオリンであるストラディバリウスを見事盗みだしてしまうパトリック。ただ、相棒に裏切られ、死ぬ直前にまで追いつめられるのだが…。ここからパトリックの復讐が始まる。復讐するためには仲間が必要ということで、一度も会ったことがない娘たちに連絡をとる。

娘といっても30過ぎのいい歳の女たちだ。キャロラインはお色気で詐欺を繰り返し警察からマークされている。キャロルはIT系の仕事をしているが、見た目はオタクでハッキングに生きがいを覚えている。

パトリックはいつの間にかキャロルとキャロラインを仲間に引き入れ、バイオリンを取り戻す計画を立てるのだが…。基本的に娘たちとパトリックの仲は良くない。娘からすると親には捨てられたことになるからだ。

キャロルとキャロラインはお互い母親が違うので初対面となる。このぎくしゃくした関係のまま、パトリックは強引に計画を実行する。相手の銀行口座からバイオリンの代金を盗みとるためには、相手の虹彩が必要となる。そのためにキャロラインのお色気で相手の目をひたすら釘付けにする必要がある。

キャロラインのお色気作戦が失敗したが、なぜかオタクな風貌のキャロルに相手が食いついてくる。それを利用しまんまと金を手に入れることに成功するのだが…。ここでもキャロルとキャロラインはまだパトリックに対するわだかまりが解けていない。

最終的にはパトリックが奪った金をさらに自分たちの口座に奪い取ってしまう。コメディが盛り込まれた泥棒たちのハラハラドキドキする流れだ。娘ふたりのキャラも面白さのポイントだろう。特にキャロルのオタクな雰囲気が良い。

ジャンレノが娘ふたりに翻弄されるのが良い。



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