ラストベガス


 2018.3.31      なんだかんだと幸せな老人たち 【ラストベガス】

                     
ラストベガス [ マイケル・ダグラス ]
評価:3

■ヒトコト感想
4人の幼馴染が高齢となり、再度集まり老人でありながらもパワフルにラスベガスで暴れまわる物語だ。4人の悪ガキはそのまま大人となる。ただ、それぞれの人生を歩み境遇が異なる。3人は家族に恵まれ幸せな生活を送っている。ひとりだけ優雅に独身生活を続けていたが、ついにかなり年下の美女と結婚することに…。

オールドスターたちの競演。マイケル・ダグラスは体型もキープしかっこよい。女性にもモテる容姿だ。ロバートデニーロはいつもの雰囲気で、モーガン・フリーマンはおちゃめな役を好演している。同年代の美女と出会い恋をするなど、物語は山あり谷ありだが、老人たちが年甲斐もなく暴れるのがなんとも面白い。

■ストーリー
マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマンら名優たちが共演した痛快コメディ。オヤジ4人組が、仲間の結婚を祝おうとラスベガスでのパーティーに集結する。

■感想
4人の悪ガキがそのまま大人となる。ある者は、息子に体の具合を心配され、どこに行くのも息子の許可が必要な状態となる。ある者は、娘が近所に住んでおり、頼んでもいないのに料理を運んでくることに嫌気がさしている。

ある者は、妻を愛してはいるが、別の美女に目が映ったりもする。そして、プレイボーイな男は、若い美女と付き合ってはいたが、年貢の納め時と結婚を考える。子どもや周りが必要以上に老人扱いすることに辟易した老人たちが自由を求め、ベガスへ乗り込む。

マイケルダグラスとロバートデニーロには過去に確執があった。好きな女を奪い合ったことから、わだかまりが解けないまま現在にいたる。マイケルダグラスが結婚するからと、素直に祝えないデニーロの苦み走った表情が良い。

そして、ベガスでのはっちゃけた状況というのは、楽しくなる。偶然にカジノで大当たりし、その先ではベガスでリッチな遊びができるようになる。自分たちがマフィアのボスだと嘘をつき、若者を脅すシーンは痛快だ。

ベガスで同年代の美女に心奪われる4人。中でもマイケルダグラスと良い感じになるのだが…。老人たちのはっちゃけた感じは、結局周りをかなり巻き込んだ騒動となっている。ドタバタを繰り返しながら、無難なところに落ち着いてくる。

そして、一時のベガスでの非日常から、平凡ではあるが家族に囲まれた生活に戻る。なんだかんだ日常に文句を言ってはいるが、その日常が一番幸せだということを再認識した旅だということなのだろう。ないものねだりということなのだろう。

なんだかんだ言っても幸せな老人たちだ。



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