クーデター


 2018.10.13      外国人皆殺しのクーデター 【クーデター】

                     
クーデター/オーウェン・ウィルソン
評価:3

■ヒトコト感想
東南アジアのとある国に仕事で赴任したジャック。突然クーデターが発生し、外国人が皆殺しになる。恐ろしいのはジャックが大使館に助けを求めたとしても、大使館はすでに火の海と化している。外国人を人質にとるのではなく、有無をいわさず殺害する。その理由がわかったとしても、ワラワラと湧き出てくる暴徒には恐怖しかない。

ひたすら家族と共に逃げ続けるジャック。いくらクーデターだからといって、外国人を無差別に殺害するなんて暴挙が許されるはずがない。長期的には失敗するクーデターも、ジャック家族が逃げおおせるまでに助けがくるとは限らない。東南アジアのどこにこんな恐ろしい国があるのかと、ちょっと想像してしまった。

■ストーリー
あなたは生き残れるか―東南アジアのとある国に、支援事業のため妻と娘を伴い赴任したジャック(O・ウィルソン)。しかし翌朝、突如として「外国人を殺す。捕虜はとらない。皆殺しだ」の怒号が響き渡り、政府と外国人をターゲットとしたクーデターが勃発。

暴徒による容赦なき殺戮が開始され、外国人は次々と殺されていく― 滞在ホテルを襲撃されたジャックは、迫り来る暴徒から妻子を守るため奔走し現地で出会ったハモンド(P・ブロスナン)の先導で間一髪逃げ延びるが、その先で絶望的な現実を突きつけられる―理由も分からず標的となり、極限状況下で次々に迫られる究極の選択―果たして彼らは、国境を越え逃げ切ることはできるのか?

■感想
支援事業のために某国に赴任したジャックは、突如としてクーデターに巻き込まれることになる。突然暴徒たちが暴れだし、外国人が泊まる高級ホテルを襲撃する。金が目当てではなく、ただ外国人を殺すことだけを目的とする。強烈な恐怖だ。ジャックからすると、巻き込まれた感が強いのだが…。

実はジャックが携わっていた支援事業が理由のひとつだった。現地で知り合ったハモンドに助けられ、真実を知らされる。そして、國から脱出しようとするのだが…。国全体で逃げ場がないというのは強烈な状況だ。

ジャック家族は大使館に助けを求めるのだが…。そこはすでに襲撃された残骸しか残っていなかった。こんな状況で、ジャックの家族たちはどこに逃げるべきか。本作を何も知らない欧米人がみると、もしかしたら真に受けるかもしれない。得体の知れない東南アジアの国の恐怖。

まさにジャングルの奥地にある未開の地と同じようなイメージかもしれない。何を説明しても受け入れてもらえず、暴徒に見つかれば死あるのみ。ハモンドが救世主のように助けてはくれるのだが、それも一時的なもの。まさに恐怖の連続だ。

本作では国名をあげていない。どこの国かわからないようになっている。が、もしかしたらミャンマーなのでは?なんてことを思ってしまった。本作ほど極端なことはなく、さすがに大使館を襲うなんてことは絶対にありえないが、ミャンマーならクーデターで外国人を排除するなんてことがありえるかもしれない。

ジャック家族だけがひたすら逃げ続け、ベトナムに逃げ込もうとする。暴徒たちのボスが登場するわけでもなく、組織的な暴徒というイメージがないだけに、なおさら恐ろしさを感じるのだろう。

実在の国をイメージしてしまった。



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