2020.8.26 針の奥義、キスオブザドラゴン【キス・オブ・ザ・ドラゴン】
キス・オブ・ザ・ドラゴン/ジェット・リー
評価:3
■ヒトコト感想
中国の捜査官リュウがパリで地元警察にハメられ追われる物語。ジェットリーのための作品だ。たったひとりパリで戦い続けるリュウ。パリの警察たちは容赦なくリュウを追い詰めていく。中国の外交官がリュウをサポートするのだが、パリの警察は中国の外交官まで殺害してしまう。
自分たちが様々な不正を働いていることやギャングを殺害した秘密をリュウに握られているため、必死にリュウを追いかけ続ける。リュウがどれだけ周りを敵に囲まれたとして、格闘一筋で切り抜けている。娼婦の女の助けを借りながら、激しいアクションを繰り広げパリの警官たちを倒していく。タイトルはラストでリュウが敵のボスに対して実行する針の奥義の名前だ。動きは地味だがすさまじい効果のある針での攻撃だ。
■ストーリー
麻薬捜査のため中国からパリにやってきた捜査官リュウ。地元警察と共にギャングの逮捕に向かうが、彼は殺人犯に仕立て上げられてしまう。
■感想
ジェットリーが捜査官のリュウを演じる。中国からギャングを追いかけ麻薬取引の現場へ踏み込もうとしたとき、パリの警察がギャングたちを殺害してしまう。そこでリュウは自分がハメられたことに気づく。
リュウを殺害の犯人に仕立て上げようとするパリ警官。リュウは、警官たちがギャングを殺害したカメラの映像を手に逃げだずことになる。リュウは圧倒的な格闘術があるので、パリの警官たちに囲まれたとしても、切り抜けてしまう。リュウは非常に身軽で、警官が少し目を離した隙にその場から消え去ってしまう。
強烈なのは中国とパリ警官とのやりとりだ。リュウを信頼している中国の外交官だが、パリ警官はリュウを殺人犯として追いかけると言う。リュウと裏で連絡をとっていた中国の外交官は、パリ警官が雇った者たちに殺害されてしまう。
自分たちの秘密を守るためには、外交問題に発展しかねないことであっても、あっさりと実行してしまう。この流れがリュウの立場の危うさとパリ警官の本気度がうかがえる。リュウは助けがないまま、パリ警官たちの追及から逃れている。
ラストでは、親しくなった娼婦の娘を助けるためにリュウはパリ警官のボスの元へのりこんでいく。たったひとりで警察内部へ入り込む。敵は多数だが、すべてがリュウに撃退されていく。強烈なインパクトがあるのは、パリ警察の闘技場のようなところにリュウが入ると、そこには空手着を来たパリの警官たちが大量にいる。
それらをすべてリュウが倒してしまうのがすさまじすぎる。ラストでは敵のボスに対してリュウの針攻撃の奥義であるキス・オブ・ザ・ドラゴンを見舞う。地味な攻撃だが、顔面から血を噴き出して死ぬシーンは衝撃的だ。
ジェットリーの格闘シーンを見るための作品だ。
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