キングコング 髑髏島の巨人


 2019.7.31      キングコングは人間の味方だ【キングコング 髑髏島の巨人】

                     
キングコング:髑髏島の巨神 [ トム・ヒドルストン ]
評価:3

■ヒトコト感想
キングコングと言えば、街中で大暴れしエンパイヤステートビルに登ったりするイメージがあった。今回は、人間たちが髑髏島に入り込み、そこでキングコングに出会うという流れだ。実は地球の地中奥深くには全く別の生態系が存在していた。人間が爆破したことで、髑髏島には信じられない生物たちがうようよと…。

キングコングは軍のヘリを次々攻撃し撃墜している。完全な悪者扱いだが、実はキングコングは人間の味方だった。エヴァの使途のような巨大なトカゲ風な生物が狂暴であり、人間に襲いかかってくる。巨大なトカゲに唯一対抗できるのはキングコングだけ。キングコングはもはや巨大なゴリラで、人間の味方だというのには最後まで違和感があった。

■ストーリー
それは簡単な任務のはずだった…。舞台は、神話の中にだけ存在するとされた謎の島、髑髏島(ドクロトウ)。未知の生物を求め調査遠征隊が潜入するが、島に着くやいなや、状況は一変する。島の至るところに、骸骨が散らばり、そして岩壁には血塗られた巨大な手跡。そこは人が決して足を踏み入れてはいけない場所だった…。

そして遂にその姿を現す、巨大なる王キングコング。そして次々と現れる、正体不明の巨大モンスターたちに人間は為す術もなく、逃げ惑うのみ。髑髏島の秘密とは。果たしてコングは人類にとって悪魔なのか、神なる存在なのかー。人類は生きて、この島から脱出できるのか。

■感想
人が立ち入ったことのない神秘の島、髑髏島。軍や研究者たちが島に入りこむのだが…。いきなり巨大なキングコングに手痛い攻撃を受ける。キングコングだけでなく島のアチコチには恐怖のモンスターがひしめいている。まるでジュラシックパークのような雰囲気だ。

ジャングルの中でさまよう人間たち。目の前に突然巨大なバッファローのような動物が登場したり、超巨大な昆虫が登場したり。人間の常識を超えた世界がそこにある。人間が持つ小さな銃などなんの役にも立たない状態だ。

キングコングに攻撃を受けたことから、人間と敵対するものかと思っていた。キングコングの風貌はまるっきりゴリラなのだが、表情が豊かで悲しさや優しさが伝わってきた。特にきれいな女性に対しては大事に扱っているようなそぶりすらある。

島には、キングコング以上に危険な生物がいる。それが巨大なトカゲのような生物だ。実はキングコングも仲間をそのトカゲにやられていた。このトカゲが強烈に気持ち悪い。エバンゲリオンで最後にトカゲのようなエヴァが多数登場してくるが、まさにあの風貌そのままだ。

キングコングとトカゲの戦いをただとばっちりを受けないように見ているしかない人間たち。どれだけ人間の科学が進歩したとしても勝てない生物たち。ちょうど、人間がバッタや虫と対決するような感じなのだろう。機関銃で激しく攻撃されたとしても、巨大生物たちの勢いは止まることを知らない。

巨大生物同士の対決も本作の見どころのひとつであることは間違いない。序盤でキングコングが巨大なタコをわし掴みにし、タコの足を噛み切りながら食べるシーンは妙に面白い。

人間味あふれるキングコングだ。



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