きみの声をとどけたい


 2019.9.26      湘南でのミニFM【きみの声をとどけたい】

                     
きみの声をとどけたい
評価:2

■ヒトコト感想
女子高生たちがミニFMでラジオ放送を流す。声がテーマとなっているアニメ。絵柄がかわいらしいというのはあるが、声も若さにあふれている。言霊には力がある。冒頭で、言霊が見える少女が登場し、人の言霊がどのようにして具体化されるのか。物語はこの言霊がテーマとなって少女が活躍する物語かと思った。

物語の中盤ではミニFMでラジオ放送をすることがメインとなっている。ラジオの放送を通してさまざまな絆ができていく。ミニFM放送ができなくなる危機に直面するが、商店街の人々の協力でミニFM放送を継続する。声を通じて人々に何かを伝える物語だ。独特な絵柄なので、それなりにインパクトがある。ストーリーは結局ただのミニFMの物語となっている。

■ストーリー
海の見える日ノ坂町に住む、なぎさを中心とした7人の女子高生が“声"を通じて新たな世界と出会い、やがて小さなキセキを起こす、ひと夏の物語を描いた劇場長編オリジナルアニメーション

■感想
湘南を舞台にしたアニメ。作中では湘南という言葉はでないが、あちこち登場してくる風景はまさに湘南そのものだ。湘南でミニFMというのはいかにもという感じだ。最初は空き家に入り込み、そこでミニFMの機材があることから、ラジオ放送を勝手にはじめてしまう。

そこから仲間が増えていき、本格的なラジオとなっていく。ミニFMというものをよく知らなかったが、半径100M程度の範囲しか電波が届かないらしい。そんな状態からラジオ放送が話題となり、商店街の人々も協力してラジオ放送が広まっていく。

登場する少女たちは高校生だ。幼いころに言霊により、言葉にしたことが実際に起きる現象を目にした少女。それから、人の思いがこもった言葉は言霊として見ることができるようになる。少女がこの言霊を見ることができる能力を活用して物語がすすんでいくのかと思いきや…。

言霊はぱったりと登場せず、ラジオ放送がメインとなっていく。ラジオの基本を語るような場面もある。ラジオは音しか聞こえないから、いくらラジオブース内で身振り手振りで表現しても意味がないなどだ。

ミニFMがこれ以上続けられない危機がおとずれる。それまではまるで部活のように女子高生たちが放課後集まってラジオ放送をする。ミュージシャンも絡み、ジングルを作成したりもする。自分も結構ラジオを聞いている方なので、ラジオ関連の説明の時には思わずうなずくような言葉もあった。

物語としては、内輪だけと思っていたラジオ放送が、実は商店街の多くの人々がきいていたとわかる。ついには空き家は壊されたとしても、神社の境内でラジオ放送の機材を持ち出して放送したりもする。

ラジオ放送をメインとした物語だ。



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