キル・オール 殺し屋頂上決戦


 2019.7.7      個性の弱い殺し屋たちが殺し合う【キル・オール 殺し屋頂上決戦】

                     
キル・オール!!殺し屋頂上決戦
評価:2

■ヒトコト感想
序盤では、各国で強烈な強さを示す殺し屋たちが紹介される。格闘技の達人や武器を巧みに操る者まで。それら殺し屋たちが、周囲を密閉された監房に閉じ込められることに…。謎の男が要求するのは殺し屋たちの1対1の戦いだ。

デスマッチではなく、男の指示を守らなくてはならない。ルールから逸脱した者は即座に射殺される。見たこともない俳優たちが出演する作品だ。個々のキャラ付けが薄いので、そこまで個性を感じることはできない。食事のトレイや寝袋の裏側に数字が書かれており、その数字の若い者同士が対決する。対決に勝利すると武器庫から武器がもらえる。かなりハードな設定だ。キャラ付けはされていないが、紅一点な女戦士が生き残るであろうことは想像できた。

■ストーリー
殺し屋同士が繰り広げるルール無用のデスマッチを描いたバイオレンスアクション。国際的暗殺者たちが謎の犯罪王に捕えられ、脱出不可能な監房に閉じ込められる。そこで彼らは、最後のひとりになるまで殺し合う「死のゲーム」を強いられ…。

■感想
殺し屋は見た目の個性がある。中国拳法をあつかう者や軍人崩れの者、そして総合格闘家や女戦士、太った男や筋肉隆々の男など…。ただ、キャラが何を得意とするのかが良くわからない。中国拳法はそれなりにわかりやすいのだが、他のキャラがよくわからない。

闘いが始まっても、得意領域が何かわからないまま、格闘を繰り返している。女格闘家が勝ち残り、鉄パイプを手に入れる。武器は飛び道具ではなく、あくまでも格闘に繋がるものばかりだ。

殺し合いが続くと、次に誰が対決するかがおのずとわかってくる。そして、夜となり眠る時間では、皆でいったんは休戦協定を結び、眠ることになる。ただ、ここでも東南アジア系の男が闇討ちしようとするのだが…。

まったく面識のない者たちで、恐ろしい風貌だが人間的な面で協力しあったりもする。単独で活動する孤高の殺し屋ではあるが、なぜか他人のために自らの命をかけて相手を助けたりもする。キャラの強さよりも見た目のインパクトによるキャラ付けが強い。

ラストは謎の組織側が殺し屋たちを殺そうとするのだが、当然殺し屋たちはその力を発揮する。結局のところ、殺し屋たちの個性はあまりないのだが、いつの間にか仲間となり協力して組織を壊滅させようとしている。

ゴタゴタとするのだが、結局は殺し屋たちが勝利する。その結果として、どのような目的で殺し屋たちが集められたのかわからないまま、物語は終わっている。個性的な殺し屋たちが戦うといのが本作のメインなのだろうが、キャラの個性が弱すぎる。

無名俳優たちでなんとか頑張っているという感じだ。



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