キックボクサー リジェネレーション


 2020.11.25      老いてもなおたくましい肉体【キックボクサー リジェネレーション】

                     
キックボクサー リジェネレーション [ ジャン=クロード・ヴァン・ダム ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
キックボクサーの物語。キックボクサーとして全米王者となったエリック。タイで闇試合に参加したのだが、トン・ポーの圧倒的なパワーの前に倒れてしまう。それを目の前で見たエリックの弟カートは、伝説の武道家であるデュランドに弟子入りし、トン・ポーと対決しようする。

トン・ボーはムエタイのイメージを覆すような巨体をしている。圧倒的な巨体でエリックを返討ちにしてしまう。正規の試合であれば階級の違いにより戦うはずのないふたり。ヘビー級とバンタム級が戦うようなものだ。弟カートにしても、多少はエリックより体格はよいのだが…。本作の見どころは、デュランドのたくましい肉体だろう。年をとってもたくましい肉体を維持するジャン=クロード・ヴァン・ダムはすばらしい。

■ストーリー
キックボクサーの全米王者となったエリックは、プロモーターのマルシア(ジーナ・カラーノ)からタイへ行き、闇試合でムエタイ王者と対戦してみないかと持ちかけられる。ムエタイ王者トン・ポー(デビッド・バウティスタ)に挑んだエリックだったが、圧倒的なパワーの前に成す術もなく殺されてしまう。

兄の復讐を誓ったエリックの弟カート(アラン・ムウシー)は、伝説の武道家であるデュランド(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)の元を訪れ弟子入り、命を顧みない地獄の特訓が始まるのだった・・・。そして厳しい修行の中で技を磨き、宿敵トン・ポーとの決戦に挑む―。

■感想
序盤ではキックボクサーとして成功したエリックの姿が描かれている。無敵と思われたエリックがムエタイの本場タイの闇試合で圧倒され負けてしまう。それを目の前で見たカートは…。兄が無残にトン・ボーに殺されていくのを見たカートのショックはすさまじいのだろう。

普通に考えてもエリックとトン・ボーの体格が違いすぎるため、試合は成立しないはずだが、負ければ死ぬという闇試合ではそんなことは関係ないのだろう。プロモーターのマルシアに騙された形のエリックだ。

強烈なインパクトがあるのは、カートが兄の仇をうつためにデュランドに弟子入りする場面だ。見た目は白髪の老人だが、実は強いデュランド。服を脱いだ際のデュランドの肉体はすさまじい。60歳は超えているはずなのに、肉体だけは30代といわれても区別がつかない。

そんなデュランドを演じているのはジャン=クロード・ヴァン・ダムだ。肉体派の俳優がそのまま、自分の肉体のたくましさを維持しているのはすばらしい。カートはデュランドに鍛えられ強くなっていく。

エリックの仇をうつためにドン・ボーへと挑戦するカート。闇試合での戦いでは、苦戦しながらもお決まり通りカートが仇をうつ。ドン・ボーの肉体がありながらカートに負けるのはおかしい。

ボクシングの階級でいうとヘビー級たいフェザー級くらいの差があるのだ。蹴りをカートがガードしたとしても、骨ごと折れそうなドン・ボーの蹴りだ。デュランドに鍛えられたからといって、そこまで強くなるのは違和感しかない。強烈なインパクトはないのだが、闇試合はちょっとやりすぎのような気がした。

老いてもジャン=クロード・ヴァン・ダムはすばらしい。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp