課長の心得 


 2018.5.27      すでに課長の人も、これからの人も 【課長の心得】

                     
課長の心得 [ 安部哲也 ]
評価:3
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■ヒトコト感想
これから課長になる人に向けて、どのような心構えで課長職を行うかが描かれている。部下に対してのマネジメントだけでなく、部長との関係をどのようにしてうまく進めていくのか。朧気ながらにわかっていたことではあるが、あらためて体系的に説明されると、しっかりと理解できる。マネージャーになると、自分でやるのではなく、周りにやらせるということが重要だ。

それはわかっているが、なかなか部下に仕事を任せることは難しい。そして、自分の業務に精一杯となり、チームの運営が難しくなってしまう。モチベーションの高め方や、ビジョンの示し方、そして、部下に対していかにモチベーションを与え、チームのパワーを上げるかがポイントだ。

■ストーリー
これからの課長に求められるのは、“守り”のマネジメントと、“攻め”のリーダーシップである。自分もチームも結果を出し続け、上司や部下との関係をよくするために明日から使えるスキルを具体的に解説!

■感想
課長というポジションは難しい。中間管理職として昔から上と下の板挟みとなりつらい状況となるのはある。ただ、やりがいのあるポジションであることは間違いない。ある程度権限も与えられ、その分責任もある。となると、課長しだいでチームの業績は大きく変わっていく。

責任は重大ではあるが、評価もされやすい。課長の行動いかんでは、部下はメンタルをやられる場合もあるし、生き生きと働く場合もある。かなり責任重要なポジションだ。そんなポジションのつく新任課長への提言ということだろう。

最も参考になったのは、やはりそれまでバリバリと実務だけをやればよかったのが、実務を減らしてチーム運営に時間を割くという部分だ。そこの切り替えがスムーズにできるのかがポイントだろう。自分の今の業務を部下にうまく引き継ぐことができるのか。

それができないと、チームの運営ができていないという評価になる。外からは今までと同じ仕事を要求され、裏ではチーム運営を行う必要がある。自分に、はたしてできるのだろうか、という不安感がわいてくる。

リーダーシップ論やモチベーターとしての役割。さらには上司との円滑な関係を築く方法など、体系的に説明されている。グローバル対応や事業を起こす場合としての考え方まで、課長といっても非常に役割は多岐にわたっている。

整理し、自分がやるべきことをしっかりと理解し、業務に対応することが重要で、それを改めて文章として体系的にまとめられることで、すでに課長の人にとっても棚卸のきっかけになるのだろう。課長という役割は、自分自身のメンタルの強さというのが重要になる。

課長の役割としての重要さは様々だが、よい指標になるのだろう。



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