2020.6.9 インド映画と香港映画の融合【カンフー・ヨガ】
カンフー・ヨガ スペシャル・プライス [ アーリフ・リー ]
評価:3
■ヒトコト感想
インドと香港の合作映画なのだろう。香港のスターとインドのスターの共演という感じか。ジャッキーチェンが登場し、インド側もイケメンが敵のボスとして登場する。基本は伝説の秘宝を考古学者のジャックが探すという物語だ。伝説の秘宝はインドのものだと言い、奪い取ろうとする者もいる。ジャッキーのアクションとインド独特の「踊るマハラジャ」的な激しさがある。
ラストでは出演者が総出でインド風の踊りを踊る。このあたりはインド映画の定番だろう。ジャッキーの知名度とアクション。そして、香港のイケメン若手俳優たち。インド側ではやけに欧米化したイケメンと美女たちが登場し、ジャッキーたちと激しい戦いやアクションを繰り広げている。インド映画と香港映画の合作というのは一目でわかった。
■ストーリー
古代、天竺(インド)と唐(中国)の間に起きた争乱の末、伝説の秘宝が消えた。時は現代。考古学者ジャック(ジャッキー・チェン)は秘宝を探すため、同じく考古学者にしてヨガの達人であるインド美女・アスミタ(ディシャ・パタニ)らとともに旅に出る。まずは秘宝へと導く “シヴァの目”を探さねばならない。手がかりはたった1枚の古い地図。しかし、謎の一味が秘宝を奪おうと迫る。そして、長い歴史のヴェールにつつまれた伝説が、人類の前に再びその姿を現そうとしているのだった…。
■感想
インドと香港、それぞれのスターを終結させた作品。ジャッキーが登場し伝説の秘宝を探す物語なので、だいたい内容は想像できる。ジャッキーの安心できるアクションから始まる。敵のグループはインドのイケメンボスが率いる謎の組織。
序盤は伝説の秘宝へと導く宝石”シヴァの目”を探す物語だ。若手俳優とジャッキーがアクションで共演する。そこにインドの俳優がからむ。敵のボスは超絶な身体能力をもっている。激しくクラッシュし空中で回転するSUVの中から車が回転中に脱出するというアクロバティックな動きをしている。
伝説の秘宝はジャックの調査により見つけ出すことに成功する。そこには黄金で作られた屋敷があり、その先には巨大な黄金の仏像がある。仏教の起源は中国ではなくインドということで、祖先であるインド人のものだと敵のボスが言う。
黄金の屋敷と仏像は強烈だ。それまで敵対していた敵のボスのダックだがそれを見た瞬間に感動で動きをストップしてしまう。仏像に使われている金の量は、全世界の金の保有量を超えているらしい。伝説の秘宝はすさまじい価値があるのは間違いない。
ラストはインド映画らしく出演者たち総出で突然踊りだす。それまでの敵味方の関係は無視した大円談的な流れだ。バックではインドを連想させるバックダンサーたちがどこからか現れ、満面の笑みで踊り始める。このラストの踊りがあるため、インド風味を強く感じてしまう。
世界的スターのジャッキーがインド映画に出演しているような印象となる。インド映画好きならば、おなじみの流れなので楽しめるだろう。古くからのジャッキーファンも往年のジャッキーの動きが楽しめる作品だ。
インド映画と香港映画の融合だ。
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