2020.2.20 個性が強すぎる3人の孫たち【海賊じいちゃんの贈りもの】
海賊じいちゃんの贈りもの
評価:3.5
■ヒトコト感想
家族の物語。おじいちゃんの誕生日を祝うために、スコットランドに集まった家族たち。離婚寸前のタグとアビー夫婦。3人の子供たちは個性豊か。世間体を気にする伯父。精神的に不安定な伯母。おじいちゃんは幼い子供たちのことを不憫に思い、海岸へと連れていくのだが…。おじいちゃんは子供たちの目の前で息絶えてしまう。3人の子供たちはおじいちゃんを海に流し火葬する。
大騒ぎとなる家族たち。そして、この騒ぎをきっかけとして家族の絆は強くなる。おじいちゃんの自由気ままな行動と、何もかもお見通しな雰囲気が良い。3人の子供たちの個性もすばらしい。特に次女は鍵を隠す癖があったり、支離滅裂な言葉を発したりと周りを混乱させている。
■ストーリー
おじいちゃん(ビリー・コノリー)の誕生日を祝うために、スコットランドの自宅へ集まったマクラウド一家。しかし、別居中で破局寸前のダグ(デヴィット・テナント)とアビー(ロザムンド・パイク)夫婦、成金で世間体ばかり気にする伯父ギャビン(ベン・ミラー)、精神状態が不安定な伯母マーガレット(アメリア・バルモア)など大人たちの身勝手な都合に振り回されるおじいちゃんと3人の子供たち。そんな中、突如ある悲劇がおじいちゃんと子供たちにふりかかる。そして、純粋無垢な子供たちが起こした行動が引き金となり、一家は最大のピンチを迎えることに。彼らは果たしてこの窮地を乗り越えることができるのか、それとも―?
■感想
おじいちゃんの家にやってきたマクラウド一家。10歳の長女は何に対しても神経質となりメモ魔となる。6歳くらいの長男は自由気まま、3歳くらいの次女は家の鍵を隠す癖があり、さらには意味不明な言葉を口走り大人たちを混乱させることになる。
そんな子供たちに困惑しながらもダグとアビー夫婦は別居状態であり、弁護士を通じて離婚へまっしぐらだ。長女はそんな二人の雰囲気を敏感に感じ取り、大人たちが取り繕うような嘘をつき続けることを冷ややかな目で見ている。
子供たち3人とおじいちゃんは海岸へと行くのだが、そこでおじいちゃんの寿命がつきる。長女が大人たちに知らせに向かうのだが…。大人たちが自分勝手にふるまうのを見て、いちもくさんに海岸へと戻る。そしておじいちゃんがかねてから希望していたことを実行する。
おじいちゃんの死体をいかだに乗せ、そのまま火を付けて焼き払ってしまう。孫たちのとんでもない行動を後で知った大人たちは大騒ぎとなる。マスコミに家は囲まれ、おじいちゃんの誕生会に参加するはずだった者たちは困惑するしかない。
子供たちに翻弄され、おじいちゃんの思いを知る。さらには子供たちを虐待していると疑いを向けられるダグ夫婦。ここまでくると、もはや何が何だかわからない。ただ、おじいちゃんの思い出を語り、子供たちと話し合いをもつことで、自然と夫婦仲も改善していく。
何か大きな困難が訪れると、それまで反目しあっていた二人が一致団結することはよくある。伯父についても、伯母の病気を理解し、療養に協力したりもする。最後の最後に温かい家族の映像が流れるのが良い。
3人の子供たちの破天荒さはすさまじい。
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