海底47m


 2019.11.10      キャーという女の叫び声が続く【海底47m】

                     
海底47m [ クレア・ホルト ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
リサとケイトの姉妹は野生のサメを身近で見ることができるシャークゲージダイビングに挑戦する。巨大な檻に入った状態で海に沈み、近くを巨大なサメが通る。手が触れられるような距離でサメと遭遇するインパクトはすさまじい。本来ならサメを鑑賞して船に戻るはずが…。ワイヤーが切れ檻ごと海底へと沈んでしまう。47mの海底に取り残されるリサとケイト。

檻が沈む速度は思っているよりも早い。海底では酸素の問題や海上へ上がる際の急激な気圧の変化による後遺症の心配もある。さらにはあたりにはサメがウヨウヨしている。まさに絶体絶命のピンチだ。姉妹は何かあるたびに激しく絶叫する。作品の印象としては、この耳につく絶叫ばかりだ。

■ストーリー
メキシコで休暇を過ごすリサとケイト姉妹は現地の男友達から、海に沈めた檻の中から野生のサメを鑑賞する“シャークケージダイビング"に誘われる。臆病なリサは尻込みするが、好奇心旺盛なケイトに強引に押し切られ、挑戦することに。姉妹を乗せた檻はゆっくりと水深5mの海へと降りていく。初めて間近で見るサメの迫力に大興奮の二人だったが、悲劇は突然訪れる。ワイヤーが切れ、檻が水深47mの海底まで落下してしまう。

そこは、無線も届かない海の底。助けを呼ぶ声は届かない。急浮上すれば潜水病で意識を失ってしまい、海中に留まればサメの餌食になること必至。ボンベに残された酸素はあと僅か。全てが極限状態の海底での脱出劇に、生還という結末はあるのだろうか!?

■感想
海中で檻の中に入り安全な状態でサメを観察する。テレビなどで見たことのあるアクティビティだ。近くを巨大なサメが通りかかるのでその迫力はすさまじい。ただ、危険がともなうのは確かだ。サメを近くで見るスリルを味わいながら安全な場所にいるという安心感をえる。

ただ、そこから檻を吊り下げているワイヤーが切れて海底にまで落下してしまうと話は変わってくる。47mもの海底では光もなく当然空気もない。そして船との無線も通じない。リサとケイトはどのようにしてこの危機を脱するのか。

物語のほぼすべてでリサとケイトは叫び続けている。檻が落下すると叫び、海底に落下した衝撃で叫び、檻に足が挟まり叫び、モリが手に刺さって叫ぶ。ふたりの若い女のキーキーな叫び声を終始聞かされているとしんどくなってくる。

そんな状態ではあるが、船から助けにきた男がサメの餌食となる。男が持って来ようとした酸素ボンベを手に入れることでなんとか生き永らえることができるふたり。そこからどのようにして船に戻るのか。アチコチ血まみれにのシーンは目をそむけたくなる。

リサとケイトは決死の思いで船に泳いで近づくことができ、なんとか助かったかと思ったのだが…。実はそれは海底に長時間いたことによるチッソ酔いが原因の幻覚だった。この時点で観衆はふたりはもう助からないと思うことだろう。

時間的にも終わる時間であるし…。海底で朽ち果てていくしかないのかと思いきや…。もう一波乱ある。酸素のない海底、無線も通じない、檻の中に閉じ込められ、周りにはサメがいる。これほど苦しい状況でありながら、諦めない心をもつ姉妹だ。

キーキーと女の叫び声が印象深い。



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