かぐや様は告らせたい


 2021.3.5      完全な男女のツンデレ【かぐや様は告らせたい】

                     
「かぐや様は告らせたい天才たちの恋愛頭脳戦」 [ 平野紫耀 ]
評価:3

■ヒトコト感想
エリート学園の中でさらに選りすぐりのエリートである生徒会長の白銀と副会長のかぐや。容姿端麗、文武両道と非の打ちどころのないふたりではあるが、お互いが相手のことを意識している。白銀とかぐやは恋愛における主導権を握るために相手に告白させようとする。相手のことが好きで好きでしょうがないのに、相手に告白させるために表面上は興味のないふりをする。

ちょっとしたツンデレの物語なのだろう。コメディの要素が強い物語だ。それぞれが相手のことを想像し、2手3手先まで想像する。この頭の中での妄想が面白さのすべてだろう。相手に告らせることに心血を注ぐ。周りからは似合いのカップルとは思われていても興味がないふりをする。この流れが良いのだろう。

■ストーリー
将来を期待されたエリートたちが集う私立・秀知院学園。頭脳明晰、全国模試上位常連の生徒会会長・白銀御行と、文武両道で美貌の持ち主、大財閥の娘である生徒会副会長・四宮かぐやは互いに惹かれ合っていた。しかし、高すぎるプライドが邪魔して、告白することができずに、半年が経過――。素直になれないまま、いつしか自分から告白することが「負け」という呪縛にスライドしてしまった2人は、「いかにして相手に告白させるか」だけを考えるようになっていた。

天才だから・・・天才であるが故に、恋愛にだけはとっても不器用でピュアな2人による、相手に「告らせる」ことだけを追い求めた、命がけ(! ?)の超高度な恋愛頭脳戦! 果たして勝敗は! ?そして2人の初恋の行方は――?

■感想
イケメンで性格がよく頭脳明晰な生徒会長の白銀。美しく大財閥の娘である副生徒会長のかぐや。お互いにひかれあってはいるが、告白はしない。相手のことをけん制しながら日々を過ごす。このけん制が面白さのポイントなのだろう。

かぐやは白銀と映画に行きたいがために、様々な策略を練り、ついに白銀から映画に誘われるチャンスを得るのだが…。ここで白銀はつれない返事をし、かぐやを映画に誘おうとしない。普通なら男が率先して動くところだが…。結局は同じ映画を別々の席で見るというヘンテコな状況となっている。

生徒会のメンバーのひとりが夏休みに花火を見に行こうと提案する。これ幸いにと、その提案にのる白銀とかぐや。が、そこでかぐやの家は厳しいため、花火に行けなくなる。ここで、白銀が機転を利かせて行動し、かぐやの元へと駆け付ける。

ここまでやれば白銀はかぐやにぞっこんだということがわかると思うのだが…。この期におよんでもまだふたりはけん制を続けている。かぐやは超金持ちだが、実は白銀は貧乏だというのがポイントなのだろう。白銀はそのことを隠しながらの生活となる。

生徒会の任期が終了したため、生徒会は解散となる。ここで解散となると白銀とかぐやは離ればなれになってしまう。お互いはそのことを気にするのだが…。かぐやは恋の病で倒れてしまう。もう一度白銀と生徒会をやるためにかぐやは生徒会長に立候補する。

かぐやの体を心配した白銀は、かぐやに無理をさせないために生徒会長に立候補する。お互いの気も知らずに生徒会長選挙で争うふたり。かぐやは豊富な資金を利用し物量で買収を行う。対して白銀は地道な選挙活動を続ける。基本はこのぎくしゃくしたふたりの面白行動を楽しむ作品だ。

コメディ全開のツンデレ作品ということなのだろう。



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