南瓜とマヨネーズ


 2020.12.24      ありがちなカップルの形【南瓜とマヨネーズ】

                     
南瓜とマヨネーズ [ 魚喃 キリコ ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
ミュージシャンを目指すせいいちと同棲するツチダの物語。昔からあるパターンで、女がキャバクラで働いて金を稼ぎ、男はヒモのような生活をしながら音楽活動をする。序盤のせいいちは音楽にそれほど熱心というわけではない。だらだらと日常をすごしながら、たまに曲を作ったりもする。一方のツチダはキャバクラで金持ちと知り合い援交し大金を稼いでいる。

せいいちには内緒にしたいたのだが…。ツチダはせいいちのことを音楽の才能があると思い込んでいるのだろう。ツチダはどれだけ辛い目にあってもせいいちに尽くそうとする。ただ、せいいちの気持ちが離れてきたと知ると、浮気をしたりもする。よくありがちなカップルの物語なのだろう。

■ストーリー
ライブハウスで働くツチダは恋人・せいいちの夢を支えようと、内緒でキャバクラで働いていた。一方、ミュージシャンを目指すせいいちはスランプに陥り、自堕落な日々を過ごしていた。

■感想
男はヒモで女がキャバクラで稼ぐパターンのカップルだ。序盤ではツチダが慣れないキャバクラの仕事と援交で大金を稼ぐ描写が続く。それと並行してせいいちのだらだらとした日常が描かれている。音楽で成功することを夢見る男女。

せいいちの才能を高くかっているツチダ。ただ、せいいちはそこまで音楽に必死なようには見えてこない。音楽活動をしないせいいちが気に入らないツチダ。ツチダがしっかりと「私が働くから、せいいちは働かなくていい!」と言い切るあたりはすさまじい。

せいいちは音楽に集中することができない。仲間からもそのことについて揶揄されたりもする。他の仲間たちは音楽に取り組みながら仕事をしている。せいいちだけが何もしていないヒモ状態。それを仲間に言われて、せいいちは睡眠時間を削りながらバイトをし始める。

これがツチダの怒りとなる。女心は複雑だ。せいいちが音楽に集中することだけを求めていたツチダからすると、バイトは逃げにしか見えないのだろう。真面目に働くことは決してツチダの喜びとはならない。

ツチダは元カレと出会ったりもする。結局、この手のカップルがうまくいかないのは目に見えている。そして、仮にせいいちが音楽で売れたとしたら、ツチダはあっさり捨てられるのだろう。悲しい定めかもしれない。

ツチダは早目にせいいちを見切るのがよいのだが、それができるはずもない。音楽関係の周りでのゴタゴタというのは良くある話だが…。世間にはごまんといるカップルの物語が描かれている。強烈なインパクトはないのだが、共感できる人は多いのかもしれない。

世間の音楽をやっているカップルにありがちなパターンだ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp