インスタント・ファミリー 本当の家族見つけました


 2022.1.5      フリーマーケットのように子供を選んで養子にする【インスタント・ファミリー 本当の家族見つけました】

                     
インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~ [ ローズ・バーン ]
評価:3

■ヒトコト感想
ピートとエリー夫婦が養子をもらおうと考える。まずこの養子という制度については、日本よりもすすでいるのだろう。まるでフリーマーケットのように、子供たちが自由に遊んでいるところに夫婦は立ち寄り、そこで好みの子どもを選ぶ。当然ながら厳格な規定があるのだろう。子供を育てたいと考える夫婦たちで集まり、グループワークのようなこともする。

驚きなのはゲイのカップルやシングルの女性までもが養子を得ようとする。それまでの自由気ままな生活から、突然子供と一緒に生活する。1人のはずが3人の親になってしまったピートとエリーの困惑が伝わってくる。驚きの場面が次々と登場してくる。ラストで、実の母親が登場し、子どもたちが実の母親と生活するかも?という流れはすさまじい。

■ストーリー
ひょんなことから里子を迎え入れることを決めた夫婦のピートとエリー。ところが、1人のつもりがいきなり3人の親に!聡明で大人を言い負かす長女リジー、気が弱くてドジな長男フアン、言うことを聞かない末娘のリタ。手探りの子育てに失敗を重ねながらも、フアンとリタからはやっとパパとママであることを認めてもらえるようになったふたりだが、リジーとの距離はなかなか縮まらない。そんな中、服役中の3人の実母が出所することに・・・。

■感想
夫婦ふたり暮らしから、3人の子どもたちの親となる。高校生女子、小学生男子、幼児の女児という構成なのだが、それぞれが個性豊かだ。生意気ざかりな長女リジー。気が弱い長男のフアン、わがままな次女リタ。フアンとリタは幼いのでピートとエリーをパパママだと慕うことに抵抗はない。

リジーだけは実の母親の思い出が強いのか、ことあるごとにふたりに反抗している。突然、反抗期の高校生の親となるのは辛いだろう。実の親でも大変なところを里親という立場でどのように接していくのか。。

エリーとリジーの関係は特に悪化していく。同じ女性としての考え方の違いなのだろうか。リジーは口うるさいエリーにいちいち反発する。そして、本当の親ではないくせに、という強烈な言葉を吐く。ピートとエリーが子供たちとの関係悪化にくじけそうになる場面もある。

子供をもつことは、こういうことだと思い知らされるような場面かもしれない。優雅で落ち着いたふたり暮らしから、突然難しい年ごろの子供たちとの同居となる。かなりの変化であることは間違いない。

本作が衝撃的なのは、実の親が更生したからと、子供たちが実の親と生活する可能性があるということだ。お試し期間とはいえ、里親として頑張ってきたピートたちにとっては辛いことなのだろう。リジーは実の親と暮すことを切望している。

この現実を知らされると里親としては立場がなくなる。やはり養子をもらうなら、小さい子が良いのだろう。実の親は薬物中毒から更生したかと思いきや、実はまだ薬物に手をだしていた。リジーたちが、実の親と暮す直前にそのことが判明し…。

アメリカの養子をもらう仕組みの複雑さには驚愕しかない。



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