2020.12.4 フランス製クライムアクション【インファナル・シティ 女捜査官 サンドラ】
インファナル・シティ 女捜査官サンドライングリッド・ショーヴァン
評価:2.5
■ヒトコト感想
税関での物語だ。麻薬密売組織とそれを取り締まる税関の麻薬局の者たち。新たに麻薬局に配属されたサンドラが、上司や同僚から煙たがられながら組織を壊滅させようとする。物語は密売組織と麻薬局どちらもしっかりと内情が描かれる。ただ、お互いの内部に裏切り者がいるが、それが誰かわからないという流れとなっている。
密売組織の中でひときわ勢いのある男がいる。その男の情婦がサンドラと内通しているため物語は動き出す。序盤で麻薬局の仲間が密売組織に殺されることで、麻薬局の面々のボルテージが上がる。クライマックスまで麻薬局の裏切り者が誰かわからないことが、物語をミステリアスにしている。サンドラは周りの目を気にせずひとり気をはいている。
■ストーリー
女性潜入捜査官の活躍を描く緊迫のクライム・アクション。ボルドー税関の麻薬局に配属されたサンドラ。平和に見えるこの街だが、裏では麻薬密売が蔓延していた。最初の仕事で命令を無視したサンドラは、新顔という事も重なり上司と同僚から煙たがられてしまう。そんな中、押収した大量の麻薬が強奪され、同僚が殺害される事件が発生する。その犯行の手口から内通者の存在を確信したサンドラは独自に調査に乗り出すが…。
■感想
サンドラは麻薬局に異動となり、そこで裏切り者を見つけ出そうとする。冒頭は、麻薬密売組織がかなり大掛かりなもので、大規模な麻薬密売を計画していることがわかる。フランス製のクライムアクション。主役のサンドラがアグレッシブに動き出す。
上司や同僚から反感をもたれても、そんなのはお構いなし。元恋人と思われる男も仲間に加わるのだが、お決まり通りその仲間は密売組織の魔の手に落ちてしまう。わりと善悪がはっきりしているのでわかりやすい。
麻薬局、密売組織それぞれに裏切り者がいる。そのせいで麻薬局は同僚を失い、密売組織は麻薬の運び入れに失敗する。密売組織のNo2的な男の情婦はサンドラと通じており、その関係で密売組織側の仕事が次々と失敗していく。
誰が裏切り者かわからない状態のまま疑心暗鬼となる。対して麻薬局側も捜査情報が洩れているとわかり裏切り者の存在を見つけだそうとする。実はサンドラはそのためにやってきたのだと、周りに告白する。このことでサンドラは上司や同僚から煙たがられることになる。
クライマックスまで麻薬局側の裏切り者はわからない。サンドラが機転を利かせて行動したことにより、裏切り者はあぶりだされることになるのだが…。その過程で多数の犠牲がでる。麻薬局と密売組織のラストの戦いでは、激しい銃撃戦が繰り広げられる。
強烈なインパクトはなく、わりとありきたりなクライムアクションかもしれない。ただ、裏切り者がどのようにしてあぶりだされるかは見どころかもしれない。そして、密売組織側のNo2の男の、ことあるごとにエキセントリックな行動にでるのも見どころだろう。
フランス製クライムアクションだ。
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