ホース・ソルジャー


 2020.12.12      馬に乗りながら戦う米兵【ホース・ソルジャー】

                     
ホース・ソルジャー [ クリス・ヘムズワース ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
アフガニスタンでタリバンを倒すために米軍が実際に行った作戦をもとに描かれている本作。反タリバンのドスタム将軍と手を結び、タリバンを爆撃機で攻撃しようとする。そのためには、タリバンの基地の詳細な座標が必要であり、そのために将軍と協力して戦おうとする。

アフガニスタンでの戦いでは、米軍であっても山岳地帯では馬に乗って戦う。これがタイトルの由来なのだろう。馬に乗り片手には銃を持ち、銃を撃ちながら馬で疾走する。仲間の犠牲がありながら、タリバンの拠点を制圧することに成功する。座標を伝え、爆撃機からタリバンを攻撃するシーンは強烈だ。爆撃機では手を出せない部分は、兵士たちが泥臭く戦うしかない。馬に乗っての戦いというのは特徴的だ。

■ストーリー
2001年9月11日のその翌日、ミッチ・ネルソン大尉は、最も危険な対テロ戦争の最前線部隊に志願し、特殊作戦の隊長に任命される。わずか12人でアフガニスタンへ乗り込み、反タリバンの地元勢力を率いるドスタム将軍と手を結び、テロ集団の拠点マザーリシャリーフを制圧するのだ。だが、現地に着いた彼らに、次々と予期せぬ危機が襲いかかる。

敵の数はまさかの5万人、しかも彼らは米兵の命に高額の懸賞金をかけていた。さらに、将軍から険しい山岳地帯で勝利を収めるための最大の武器は、ほとんどの隊員が1度も乗ったことのない“馬"だと言い渡される──。

■感想
ネルソン大尉は危険な任務にも尻込みすることなく、チームを率いて特殊な作戦を実行しようとする。アフガニスタンの地元の反タリバン勢力の将軍と協力し、爆撃機で攻撃する。そもそも誰も経験のない任務なのでネルソンはフラットな考えで行動する。

ネルソンのカリスマ性により周りの部下たちはネルソンについてくる。危険な任務ではあるが、チームのメンバーのモチベーションはすこぶる高い。そんな状態でアフガニスタンに入るのだが…。いきなり移動で馬を用意されるという特殊な状況に戸惑いが生まれることになる。

タリバンを殲滅するためには、近づき正確な座標を調べる必要がある。それを上空を飛んでいる爆撃機に伝え空爆を行う。将軍の案内でタリバンに近づくのだが…。将軍の適当な行動にネルソンは戸惑うことになる。そこから空爆を成功させるために、ネルソンは独自の行動をとるのだが…。

将軍との行動には気をつかう必要がある。ネルソンたちとは別部隊が別の反タリバン組織と協力していると知るとドスタム将軍は離れていく。そんな状況でも作戦を成功させようとネルソンは必死になる。

ラストは犠牲者がでながらもネルソンは馬に乗りながら銃を乱射してタリバンを制圧する。特殊な作戦が成功した理由としては、一番は米兵たちが馬に乗れたことにあるのだろう。どれだけ空爆を行ったとしても結局は細かな情報を得るためには地道な活動が必要となる。

そのために必要なのは、馬に乗りながらの戦いだ。将軍たちの軍と米兵たちが馬に乗ってタリバンと戦う。そこだけ、なぜか古代中国の戦いのように見えてしまった。ただ、片手には高性能な銃を乱射しながらだが…。

実話をもとにしていることに驚きだ。



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