本能寺ホテル


 2018.5.4      綾瀬はるかとキャラがかぶる 【本能寺ホテル】

                     
本能寺ホテル Blu-rayスタンダード・エディション [ 綾瀬はるか ]
評価:3

■ヒトコト感想
本能寺ホテルのエレベータに乗ると、戦国時代の本能寺の変の前日にタイムスリップする。そんなファンタジーにあふれる感動作だ。何事にも流されやすい繭子が、本能寺の変前の信長と出会うことにより、変わっていく。信長と繭子のやりとりが強烈に面白い。信長は悪魔のような印象があるが、本作では平民たちのことを考え、平和な世の中にしたい、ただそれだけを考える良い殿様という印象だ。

現代の繭子は婚約者に勝手に式や二次会を決められ、相手の親には自分の好きなことをやれと言われる。繭子の流される性格が、信長と出会うことで変わっていく。結局のところなんだかよくわからないが、明日謀反が起こると分かっても逃げ出そうとしない信長に、なんだか感動してしまった。

■ストーリー
倉本繭子(綾瀬はるか)は、ふとしたきっかけで京都の路地裏に佇むレトロな宿“本能寺ホテル"に宿泊する事に。なんとそこは戦国時代に繋がる不思議なホテルだった。一方、時は1582年。天下統一を目前に控えていた織田信長(堤真一)は森蘭丸(濱田岳)ら少数の家臣団と共に京都・本能寺に滞在している。冷酷非道なお館様を前に、戦々恐々とした日々を過ごす家臣たち。

そんな時、見慣れない格好の女(繭子)が一人、寺に迷い込んでくる。その女は、400年後の世界からやってきた現代人。繭子は自身も訳のわからぬまま、信長と京都の町を見物するなど、交流を深める中で、次第に信長の人間性に惹かれていく。やがて繭子は、1582年の迷い込んだその日が「本能寺の変」が起きる前日である事に気づき…。

■感想
婚約者の家族との会食のため京都へやってきた繭子。ふとしたきっかけで泊まることになった本能寺ホテル。そのホテルのエレベータに乗ると…。本能寺の変前の本能寺へとタイムスリップしてしまう。ここで森蘭丸と繭子の掛け合いが良い。

戦国時代の信長というと、少しでも反抗するものは有無を言わさず叩き切るイメージがあるのだが…。最初は繭子のことを変な女と思っていた信長と蘭丸が、いつの間にか繭子と仲良くなっているのが良い。そして極め付けは繭子が未来からやってきたことを信じる信長が最高だ。

本能寺ホテルでタイムスリップするきっかけは、序盤では明確ではない。複数の条件が合わさった時のみ、戦国時代へタイムスリップすることができる。繭子が現代と戦国時代を行ったり来たりする。そのたびに靴をなくしていたのが、最後にはしっかり学習していたのが良い。

そして、歴史が変わることを恐れずに信長に本能寺の変のことを告げるのだが…。傍若無人なイメージのある信長がやけにかっこよく描かれている。そして、明智光秀の謀反の際に、なぜ秀吉がすぐに駆けつけることができたのかの伏線になっているのも良い。

信長との交流と、婚約者の父親の自由気ままな姿を見て自分の考え方を変える繭子。どうにも最初の繭子と変わったあとの繭子については、そこまで大きな変化があるようには思えなかった。婚約者の男もそこまで極端なタイプでもなし。

そのまま結婚していても、なんの問題もないのでは?と思えてしまった。信長と出会い変わった繭子がその後どうなるのかは不明だが、役柄と綾瀬はるかのキャラがどうにもそのまま被っているように思えて仕方がなかった。

どこか天然な繭子は、まさに綾瀬はるかそのままだ。



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