ハイジャック・ゲーム


 2020.4.23      墜落が目的のハイジャック【ハイジャック・ゲーム】

                     
ハイジャック・ゲーム [ デニス・リチャーズ ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
型破りな捜査をして左遷されワシントンへ向かう飛行機に乗るブレア。ここでハイジャック集団と遭遇する。典型邸なハイジャックものだが、目的が何かの交渉というのではなく、機内にいるテリーが持つダイヤを奪うことにある。ここまで大掛かりにやるにはリスクしかない。ハイジャックを実行してただで済むと思うのかと語るテリーだが、犯人たちは思わぬ手段を用意していた。。

元はテリーの詐欺仲間だった者たちが、テリーがダイヤを独り占めしたために強行手段にでる。テリーはブレアに5000万ドルを支払うから助けてくれという。機内には航空保安員もおり、むちゃくちゃな状況となる。目的のためには手段を選ばない者たちの強行手段は、強烈なインパクトがあるのは間違いない。

■ストーリー
ワシントンD.C.へ向かうため、飛行機に搭乗したFBI捜査官のグレッチェン・ブレアは、他のお客とのトラブルから幸運にもビジネスクラスへ席を移動することに。彼女は隣の席の男テリー・レノックスとの会話を楽しむが、テリーがある乗客の姿を見て青ざめた表情に一変。そして、彼女にこう告げるーー「俺を助けてくれたら、5000万ドル支払う」と。

ブレアが驚愕するなか、機内では1人のスチュワーデスが、搭乗員の男を殺害。なんとこの飛行機には、ハイジャック犯の集団が乗り込んでいたのだった。

■感想
ブレアがワシントンへ向かう飛行機に乗っていると、さまざまなトラブルが押し寄せてくる。運よくファーストクラスに座れたブレアだったが…。隣に座るテリーがおかしなことを口走る。元妻に殺されるという。明らかに何か裏がありそうなCAが登場してくる。

ハイジャック犯たちは、容赦のない攻撃を加え、パイロットや他のCAたちを殺してしまう。パイロットにまで手をかけてハイジャック犯のひとりが飛行機を操縦し始める。むちゃくちゃな者たちだが、その先までしっかりと計画を立てている。

10億ドルの値がつくダイヤをめぐる争い。元仲間たちがひとつのダイヤをめぐって殺し合いをする。そして究極の形としてはハイジャックをしてまでもダイヤを手に入れようとする。何かを要求するわけでもないハイジャックのため、その後の先行きが見えてこない。

ハイジャックしたことであとあと指名手配されることはずだが…。犯人たちは飛行機事故により全員死亡したことにしようとしている。そのためにはフライトレコーダーまでも取り換えてしまう念の入れようだ。

ブレアは縦横無尽に飛行機内を動きまわりハイジャック犯と対等以上にわたりあっている。テリーは一度は捕らえられたが、ブレアに助けられ、そこから先はブレアと行動をともにしてしのいでいる。ハイジャック犯たちの執念はすさまじい。

飛行機を墜落させることが前提の計画で、自分のダミーの死体までも用意している。そこまで計画を立てつつ、機内にいる航空保安員までも買収してすべてをうまくいかせようとする。唯一の誤算はブレアがとてつもなくアグレッシブな行動をとったことだろう。

単純なハイジャック映画ではない。



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