2018.4.15 衝撃的な津波の映像 【ヒア アフター】
ヒア アフター [ マット・デイモン ]
評価:2.5
■ヒトコト感想
3人の人物のそれぞれの死の世界の捉え方について描かれている。冒頭からジャーナリストのマリーの壮絶な臨死体験が描かれている。突然発生した津波に飲み込まれるマリー。この津波の映像がすさまじい。最初は遠くからゆっくりとやってくる津波。それが、陸に到達すると瞬く間に人や車を飲み込んでいく。かろうじで浮かび上がったとしても巨大な漂流物に叩きつけられ気を失ってしまう。
まずこの映像が衝撃的すぎる。その後は、インチキ霊能者に翻弄される小学生のマーカスや、死んだ者と意思の疎通ができるジョージの葛藤が描かれている。ジョージは自分の才能を恨み、マーカスは失った兄との繋がりを求め続ける。冒頭の津波の映像が衝撃的すぎて、その映像しか頭にない。
■ストーリー
幼い頃から死後の世界と特別な繋がりを持つジョージ。臨死体験をしたジャーナリストのマリー。最愛の人を失った小学生のマーカス。死に直面した3人が出会い、生きる喜びを見つけていく姿を描いた、クリント・イーストウッド監督が贈る希望の物語。
■感想
死後の世界との繋がりを描いた作品。冒頭からマリーの壮絶な津波体験が描かれている。まずこの映像に度肝を抜かれた。押し寄せる海水はまさに東日本大震災で発生したような津波の映像だ。そこから奇跡的に生存したマリーは、死後の世界の経験が頭の中から離れることがない。
小学生のマーカスは兄を亡くし、そのことを悩み苦しみ、兄と話がしたいと考え続けている。そんな状態で様々なインチキ霊能者を訪ね周るマーカス。そして、本当に能力のあるジョージと出会う。
ジョージは人の手を通してその人と関わり合いのある人物と話をすることができる。ジョージ自身は自分の能力を呪われた能力と言い、能力を隠しひっそりと生活したいと考える。心機一転新たな生活では、料理教室に通い、隣の女性と良い雰囲気となるのだが…。
ジョージは自分の能力で幸せになれないと考えている。能力を隠しながら生活しているのだが…。死後の世界で話をしたい者と、自分の経験を外に伝えたい者。そして、自分の能力を隠したい者。それぞれが存在する。
人と違う能力があるとそれだけで心の中には陰鬱な気持ちがあるのだろうか。マーカスはその生い立ちの厳しさもあるが、里親にだされ、唯一の肉親として慕っていた兄が死ぬと、途端に孤独になるのだろう。マリーの壮絶な体験を共有できるのは、能力のあるジョージだけ。
他者に自分の能力を知られないようにひっそりと生き続けるジョージ。確かに、手がふれただけで、自分しか知らない秘密を相手が知ってしまうとしたら、それは警戒してしまうだろう。
津波の映像は強烈なインパクトがある。
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