ヘリオス 赤い諜報戦


 2019.8.2      スマホを操作し爆弾をシャットダウン【ヘリオス 赤い諜報戦】

                     
ヘリオス 赤い諜報戦 [ ジャッキー・チュン ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
高性能な核爆発装置DC-8をめぐる争い。中国、韓国、香港がそれぞれの利益ばかりを考えた結果、事態は混乱していく。特殊な爆弾のため、放射能にやられる描写があちこちに登場してくる。国同士の争いなので、一癖も二癖もある人物たちが、自国のために謀略の限りをつくす。相手を騙すのは当然のこととして、大国だからと有利に動けるわけではない。

中国は人民軍を送り込むということをたてに相手を脅す。香港は中国から離れたスタンスで行きたいのだが、それも許されない。韓国は北朝鮮のことがあるだけに安心はできない。東アジアの国々がお互い主導権を握るために騙し騙されの関係を続けていく。次なるターゲットは日本?というところで終わっている。

■ストーリー
韓国で開発された核爆発装置【DC-8】が犯罪組織“ヘリオス"に奪われる。同時に彼らは北朝鮮の核施設から核も強奪し、それらを香港に持ち込み他の組織への売買を計画していた。アジア存亡の危機に対し、韓国・中国・香港が連合作戦を繰り広げ、一時は協力し【DC-8】の奪還に成功する。しかし、それぞれが自国の利益を優先した結果、事態はより複雑になっていく。再び奪われた【DC-8】を取り戻すことは出来るのか――。

■感想
犯罪組織ヘリオスは核爆破装置を盗み、それらを他の組織に売り払おうとする。核爆発装置はとんでもない威力を秘めているために、国家的な問題となる。装置を開発した韓国。持ち込まれた香港。そして、中国。それらの国が、お互いが主導権を手に入れるために暗躍する。

みなで協力して東アジアの平和を守るという考えは一切ない。核爆発装置を手に入れたものは、その機密の価値を知り他国には渡さないようにと考える。香港は当然のように中国に反発し、独自の主権を主張するまでになる。

各国の諜報員たちはみな癖がある。何を考えているのかわからない表情。そして、平気な顔をして相手を騙し続ける。この諜報員たちの駆け引きはすさまじい。激しい銃撃戦やテロの描写もさることながら、メインは間違いなく諜報員たちの駆け引きだろう。

組織のトップに近い者たちは、陰険で何を考えているのかわからないおじさんたちばかり。末端の担当者たちは、若いが血気盛ん。顔芸としての面白さがあることは間違いない。

町のど真ん中で核爆発装置が爆破したらどうなるのか。高層ビルから見える景色が一瞬にして消えてしまうらしい。それほど強力な爆弾をシャットダウンするシーンは強烈だ。近代的な爆弾は、昔のように赤か白の線を切断すればよいわけではない。

すべてがコンピュータ制御であり、タブレット端末で操作し爆弾をシャットダウンする。なんだか、もし、ソフトにバグでもあったらシャットダウンできず誤爆するのではないか?なんていう余計な心配までしてしまった。

国をあげての近代的な爆弾テロ事件の物語だ。



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