ハリー・ポッターと秘密の部屋


 2020.11.7      ハリーが蛇語を話す【ハリー・ポッターと秘密の部屋】

                     
ハリー・ポッターと秘密の部屋/ダニエル・ラドクリフ
評価:3

■ヒトコト感想
前作では魔法使いとしての一歩を踏み出したハリーが描かれていた。ある意味、シリーズの紹介的な物語であった。本作では、さらに魔法学校での様々な経験が描かれている。冒頭から、ハリーは新学期への参加を妨害される。

ロンやハーマイオニーとの冒険がメインである本作。謎の妖精ドビーの存在と、秘密の部屋の恐ろしさ。ただ、基本にあるのは魔法学校での冒険だ。マンドラゴや学校生活でのハリーの立場の変化など、ハリーが認められかけてはいるが、ハリーの血筋や魔法学校に伝わる伝説。そして、今回も意外な人物が悪として存在している。魔法使いとしての成長と共に、出演者の成長も楽しめるという作品なので、今後さらに大人となった出演者を見ることができるのだろう。

■ストーリー
新学期を目前に控えたハリーは、親友ロンやハーマイオニーたちとの再会を心待ちにしていた。そんなハリーの前に突如現れたのは“屋敷しもべ妖精”のドビー。ハリーはドビーからある警告を受ける。「ハリー・ポッターはホグワーツに戻ってはなりません!」ドビーとは一体何者なのか、そして、ハリーはなぜホグワーツに戻ってはいけないのか?ドビーの警告を無視して学校に戻ったハリーに新たな冒険が待ち受けていた――。

■感想
ハリーは新学期への参加を警告される。魔法学校に伝わる秘密の部屋の伝説。そして、その秘密の部屋を開いたのは、スリザリンの後継者とみなされていたドラゴではないかと思い、ハリーたちはドラゴを調べ始めるのだが…。

基本は、ハリーとロンとハーマイオニーの冒険が描かれている。謎を解き明かそうとかなり無茶なことをして、魔法学校の規律をやぶりまくる。嫌な同級生であるドラコが怪しく描かれており、ドラコだけでなく、ドラコの父親もかなり怪しげな雰囲気をだしている。ロン家族とハリーの再会はいやされる流れだ。

決闘クラブが開かれる。ここでドラコとハリーは対決するのだが…。そこでのアクシデントとして、蛇が登場する。ここでハリーがなぜか蛇語を話せることが判明する。蛇を同級生にたきつけるような行動をとるハリー。この蛇に関するハリーの行動が、伏線となってのちに活きてくる。

ハリーが古い日記帳を見つけることから、よりミステリアスな展開が強くなる。日記帳をもとに、秘密の部屋の正体を明かそうとするハリーたち。仲間と思われていたハグリットに女生徒を襲った容疑がかけられたりと、ミステリアスな展開が強い。

秘密の部屋でのラストの展開は衝撃的だ。秘密の部屋を開いたジニーが倒れており、そこにはいるはずのない50年前の学生リドルの姿がある。ヴォルデモート卿の呪いのようなものが最後までハリーたちを苦しめる。前作と本作は割とハッピーエンドで終わっている。

ミステリアスな展開が続き、ラストで悪の正体が判明する。それらに対しても、ハリーがしっかりと始末をつけているのが良い。ハグリットの疑いも晴れ、魔法学校は平穏な日常を取り戻したかと思いきや…。

次回もまたヴォルモート卿の呪縛が関係しそうだ。



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