2020.3.7 クララが立った【ハイジ】
ハイジ アルプスの物語
評価:3
■ヒトコト感想
ハイジといえばアルプスの少女ハイジのアニメだ。最近でもCMに登場してきたりするので印象はある。元はスイスの児童文学らしい。実写化されたハイジは、アニメの内容をほとんど覚えていない自分でもすんなりと入り込むことができた。基本はハイジがいじわるなおばさんにいじめられるが、天真爛漫なハイジは周りを味方につけ幸せに暮らすという物語だ。
印象深いシーンとして、あの有名な「クララが立った」というセリフも登場したのでうれしかった。アニメを見たことがない人でも楽しめる作りだろう。ハイジはアニメのおかっぱのような風貌ではないが、なんとなくすぐにハイジとわかる。クララについてもイメージ通りだ。日本人ではなく外人がやるとしっくりくる。
■ストーリー
幼い頃に両親を亡くしデーテおばさんに育てられたハイジは、その叔母の都合で、アルプスにいる祖父の下へと連れて行かれる。他人とのつきあいを拒み、たったひとりアルムの山奥で暮らす頑固な祖父は突然の訪問に怒りを隠さない。しかし、結局、小屋へと招き入れ、食事を与えてくれた祖父の姿に、ハイジは優しさを覚える。アルプスの大自然の中で、ハイジは健やかに育っていくのだが…
■感想
アニメのハイジの印象はおかっぱ頭で赤いワンピースを着ているモノだった。実写版のハイジは似ても似つかないが、雰囲気だけでハイジだとわかる。天真爛漫な少女。アルプスに住む気むずかしいおじいさんとの出会いであっても、ハイジの雰囲気にのまれ、気むずかしいおじいさんはすぐに優しいおじいさんへと変貌している。
定番の流れとして、足の悪いクララの家で生活することになると、そこで気むずかしいおばさんにいじめられることになる。天真爛漫なハイジに周りは飲み込まれていくが、このおばさんだけは頑なにハイジを目の敵にしている。
ハイジはすぐにたくさんの味方を作り上げている。クララのお父さんなどは、ハイジと少し話をしただけでハイジの虜になっている。クララのおばあさんにいたっては、厳しいおばさんをいさめるようにいハイジに対してよい良い感情を持ち続けている。
いつの間にかみんなハイジの虜となり、ハイジ自身が意図せず仲間を大量に増やしている。そこから今度はハイジの家にクララがやってくることになる。ここで例のクララが立った、が発動する。まさか実写版でもまったく同じ場面が登場するとは。。。
アニメを見ていなくても楽しめる作りだ。非常に単純だがよい。いじわるなおばさんのイジメに対しても、平気なそぶりを見せるハイジ。力のある者をいつの間にか味方につけるハイジ。ほのぼのとした映画であることは間違いない。自分としてもアニメのハイジはほとんど印象にない。
足の悪いクララが立ったという印象が強い。そのシーンがしっかりとクライマックスに登場してきたのがよかった。最後の最後に感動を呼び起こす場面があるのは後味がよい良い。
アニメ版を見ていなくても楽しめる作品だ。
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