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　2019.4.9 　　 　　圧倒的なダンスのすばらしさ【ハートビート】

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ハートビート [ キーナン・カンパ ]
評価：3

■ヒトコト感想
小気味良い音楽とダンスで観衆をつかむ。夢を叶えるためにニューヨークへやってきた若者たちが、夢に向かってつきすすむ。冒頭からすばらしいバイオリンの演奏と、次の瞬間にはすばらしいダンスが続く。ダンスバトルあり、ライバル関係ありと定番を抑えている。ミュージカルのように歌うことはないのだが、ダンスと楽器の演奏で観衆の心をつかむ。

主人公のルビーはプロのバレエダンサーになるために学校で必死にライバルたちとしのぎを削る。一方、騙されて強制送還される危険性のあるジョニーは、このピンチを脱するためにルビーと協力することになる。スト－リーはさておき、ダンスの映像がすさまじいのは間違いないだろう。

■ストーリー
夢を叶える街、ニューヨーク。プロのバレエダンサーになる為に上京してきたルビーは、ある日、生活の為に地下鉄で演奏するイギリス人バイオリニストのジョニーと出会う。二人は徐々に惹かれ合っていくが、自分が思い描くようなダンスが出来ないルビーは、ルームメイトのジャジーと共に、奨学金の資格剥奪のピンチに直面する。

一方、ジョニーは大切なバイオリンを盗まれた上、グリーンカード詐欺に遭い、不法滞在で強制送還の危機に陥ってしまう。崖っぷちの二人は、ヒップホップダンスチーム“スイッチ・ステップス"を誘い、お互いの夢を叶える為、“弦楽器&ダンスコンクール"に出場することになるが・・・。

■感想
ルビーはプロのバレエダンサーになるためニューヨークへやってきた。ルームメイトとはすぐに打ち解けるのだが、学校の授業は厳しく、ライバルたちは癖が強くみな夢を叶えるために必死になる。ルビーはその迫力に少し引き気味の状態なのだが…。

バイオリニストのジョニーは、生活費を稼ぐために地下鉄でバイオリンを弾く。アメリカへの永住権を取得するために弁護士に依頼するのだが、騙され金を奪われてしまう。自暴自棄となったジョニーは仲良くなったルビーとも険悪な状態となる。

まずダンスがすばらしい。ルビーもジョニーも関係ない、ジョニーと同じアパートに住む者たちでのダンス。それぞれが得意なダンスがあるが、全員がそろってのダンスに目を奪われてしまう。ルビーはバレエのレッスンをひたすら続けるのだが、いまいち殻を破ることができない。

ジョニーは金がない。そこでコンテストに出るルビーに協力し、みながレベルアップすることを目指す。ルビーに言い寄る男や、ルビーのライバルの女など、様々な障害があるのだが、それらはルビーたちの引き立て役でしかない。

結局は最後のルビーのダンスとジョニーの演奏と、周りの者たちのすばらしいダンスが見せ場なのだろう。バレエのダンスが次第にヒップホップになっていく。バイオリンとのコラボもなんだか微妙な気もしたが、いつの間にかそれらが気にならなくなり、熱中してダンスに見入ってしまう。

ルビーよりもバックで踊る黒人のダンスのキレがすばらしいので、そればかりが気になってしまう。ジョニーはカッコよくバイオリンを弾き、ちょっとしたダンスも踊る。プロになるレベルかどうかは微妙だが、ジョニーも騙された弁護士の件も解決し、すべてがまるくおさまっている。

見るべきポイントはダンスだろう。