グルードさんちのはじめての冒険


 2020.7.7      原始人が新しいことにチャレンジし進化する【グルードさんちのはじめての冒険】

                     
グルードさんちのはじめての冒険
評価:3

■ヒトコト感想
原始人のアニメ。原始時代であれば生きることに必死だ。死なないためには新しいことに挑戦しない。常に安全な洞窟の中にいれば良い。そんな考えのクルード一家は父のグラグの指導の元に日々を生き残ることに必死だった。洞窟の外には危険な生物がいるため、常に安全な選択ばかりするグラグ。グラグの考えはある程度うなづける。ただ、そこに外の世界で先進的な考えをもつ若者ガイが登場する。

火を使い罠をはって狩りをする。地震が起こり地面が割れる中で生き残るには新しい世界へと飛び出さなければならない。ガイに影響され、グルード一家は変わっていく。特徴的な絵がすべてを凌駕し、原始人が新しいことに挑戦することの困難さが描かれている。

■ストーリー
まだ文明が発達していない原始時代のころ。クルード一家は、父グラグの「外の世界に出てはいけない」という家訓を守り、ほとんど外には出ずに洞窟で暮らしていた。しかしある日、天変地異が起こって洞窟が崩壊してしまう!家を失った彼らは自分たちの新たな居場所を見つけるため、初めて外の世界へ出ることに。こうして原始人かぞくの驚きと不思議に満ちた冒険が始まった!

■感想
グルード一家は、日々生きることに必死だ。周りには猛獣がおり隙あらば人間を食べようとする。怪しげな食べ物もあり、危険な生物や人を捕食するような植物もいる。グルード一家は暗闇になった瞬間に洞窟に逃げ込む。

暗闇は何よりも恐ろしい。それまで周りの家族たちが全滅したことを見ていただけにグルード一家はすべてを教訓としている。最終的には新しいこと、未知なることには一切手をださないことが生き残る秘訣となっている。ある意味正しいのだが、そうなると進歩はない。

グルード一家の前に若者ガイが登場する。ガイは原始人の中でも先進的で火を使うことができる。まずグルード一家は火を知らない。そのため、火を生き物と思い恐怖する。まさに同じ原始人でも知識の差はかなり大きい。

人はこうやって新しいことを吸収することで成長していくのだろう。ガイにより罠で獲物をとる方法や、靴のようなものを履いてとがった石が散らばった地面を歩く手段を手に入れるグルード一家。ただ、この状態でもグラグは新しいことにチャレンジすることに否定的だ。

進歩がないグルード一家にも危機がおとずれる。それは、地震により今ある地面が崩壊する危険があることだった。ガイにより他に住む場所を探す旅にでるグルード一家だが…。そこでもさまざまな困難がある。ガイとグラグは最終的に一致団結して危機をのりこえる。

グラグ自身が犠牲になって家族を助けようとしたりもする。絶体絶命のグラグだが、自らが新しいことにチャレンジすることで危機を脱している。原始時代であれば、こうやって少しづつ人は進化していったのだろう。

独特の絵柄が癖になるアニメだ。



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