グリード チャンプを継ぐ男


 2019.3.10      オールドロッキーファンが涙を流して喜ぶ 【グリード チャンプを継ぐ男】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
ロッキーの初期シリーズでの対戦者である、アポロの息子が主人公の本作。初期のロッキーは見たことがない。それでも映像の印象はあるので、アポロの息子であるグリードをロッキーが鍛えて、ロッキーと同じような軌跡をたどって、最後には強敵と対決する流れというのは想像できた。

幼少期のグリードは施設で手の付けられない悪だった。それが、アポロの愛人に引き取られてから、セレブな生活となりまっとうな教育を受け、スーツを着た社会人となる。いきなりここまで激しく変化するのか?というほどグリードは変わっている。恵まれた環境で育ったグリードが父親と同じ道を歩もうとする物語だ。初期のロッキーファンならば、なつかしさから楽しめるだろう。

■ストーリー
元ヘビー級王者アポロ・クリードの愛人の息子アドニスは、生まれる前に死んだ父を知らずに育つ。だが、その血に流れる戦いへの情熱は抑えられず、かつて父と歴史に残る激闘を繰り広げたロッキー・バルボアを探し出し、トレーナーを依頼する。一度は断るロッキーだが、親友アポロと同じ強さと決意をアドニスの中に見出し、アドニスをチャンピオンにすると決意。果たして絶対的不利なアドニスと、かつての英雄ロッキーは奇跡を起こすことができるのか! ?

■感想
ロッキーシリーズはいくつか見たことがある。確か、はるか昔にロッキーの息子が登場してくる作品があった。どれもイマイチな印象があったのだが…。本作はロッキー周辺がネタ切れなのか、とうとう初期のロッキーのライバルであったアポロの息子が主人公となっている。

もはやロッキー自身にボクシングは無理なので、何かしら関係のある若者とロッキーを絡めるしかないのだろう。アポロの愛人の子供であるアドニスが自分の出自を知り、アポロと同じようにボクシングに挑戦する物語だ。

アドニスは最初からボクシングの素質がある。メキシコで連戦連勝。肉体的にも恵まれ、家は金持ち。このあたり、なぜアポロの愛人がセレブなのかは説明がない。そのおかげでアドニスはちゃんとした教育を受け、ビジネスマンとして成功し出世の階段を順調に上っていたはずが…。

ここへきて突然ボクシングをやると言い出す。ボクシングジムで偶然ロッキーを見かけたことにより、ここからロッキーとの二人三脚が始まる。ロッキーという客寄せパンダと、そのライバルであったアポロの息子。マスコミがほおっておくはずがない。

アドニスの注目度を利用しようとする者がいる。アドニスには無謀とも思われるマッチメイクを組まされるのだが…。ここでロッキーは自分が若い時にしたトレーニングとまったく同じことをアドニスにやらせる。この場面で、オールドロッキーファンは懐かしさで涙が出てくるかもしれない。

あの象徴的な音楽。アドニスが走ると後ろから子供たちがついてくる。そして象徴的な階段を上りながら音楽はクライマックスへと続いていく。これがなければロッキーである意味がないのだろう。

オールドロッキーファンならば見てもよいかもしれない。



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