グリーン・ゾーン


 2020.7.31      大量破壊兵器は有るのか無いのか【グリーン・ゾーン】

                     
グリーン・ゾーン [ マット・デイモン ]
評価:3.5

■ヒトコト感想
イラクの大量破壊兵器にまつわる物語。イラクに大量破壊兵器が隠されているということでアメリカはイラクと戦争を始めた。ただ、いざイラク内部を調査しても大量破壊兵器は見つからない。准尉のミラーは数々の情報からイラク内部を探し続けるが、すべて失敗する。情報の出所に怪しさを感じ始めるミラー。

実は政府高官はイラク内部の将軍から事前に情報を得ており、イラクには大量破壊兵器が存在しないことを知りつつ戦争を始めたという流れとなる。真実を暴くためにミラーはCIAと協力してイラク内部を動き回る。どこまでがフィクションかわからない。政府高官が口封じのためにイラクの将軍を抹殺しようとする流れは、なんともありがちだ。

■ストーリー
マット・デイモン主演によるアクション。大量破壊兵器を発見するという任務に就いたロイ・ミラーは、国防総省の手によって手掛かりを奪われ…。

■感想
イラクで銃弾が飛び交う中、ミラーのチームは大量破壊兵器を探し続ける。マゼランという情報源から得た情報はことごとくはずれ、そこには何もない。ミラーは情報源が怪しいことに気づき、独自で動き出す。

序盤のミラーはイラク内部には大量破壊兵器があると信じている状態だ。それが、行く先々で手薄な警備や敵の攻撃が緩いことなど、大量破壊兵器があるとは思えない状況に直面する。ついには道路に穴を掘り、そこに大量破壊兵器が隠されているのかとも考えたりもする。

ミラーは、政府高官がマゼランから入手した情報を怪しむ。そこでイラク情勢に詳しいCIAと協力して真相を暴こうとする。事実としてイラクでは大量破壊兵器は発見されていない。そのため、本作の流れでは政府高官がイラクと戦争をする口実のために大量破壊兵器の情報をだしていると考える。

CIAとミラーは独自の動きをし、イラク人の協力者を得ながら真実を明らかにしようとする。アメリカ政府絡みの不正という流れなのだろう。本作がどこまでフィクションかわからないが、ハラハラドキドキする展開であることは間違いない。

イラクの将軍がマゼランだということに気づくミラー。そして、将軍と直接会話をすることに成功するのだが…。そこで将軍はイラクに大量破壊兵器は存在しないと言う。そして、政府高官もそのことを知っているはずだと…。

陰謀論を確定させるような流れだ。ただ、ミラーひとりが真実を暴こうとやっきになったとしても何もできない。ジャーナリストさえ取り込むことに成功した政府高官は、ミラーなどは眼中にない。世界はこんな感じでアメリカの都合の良いように動いていくのだろうか。

ハラハラドキドキの展開が続く物語だ。



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