グリーン・デスティニー


 2020.11.19      空中を浮遊しながら戦う【グリーン・デスティニー】

                     
グリーン・デスティニー [ チョウ・ユンファ ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
アクロバティックな戦いが描かれる中国の男女4人の物語。伝説の秘剣であるグリーン・デスティニーをめぐる争い。伝説の剣の使い手であるムーバイ。その弟子のシューリン。相対するのは謎のキツネやその弟子の女だ。物語としては貴族の娘イェンが実はキツネの弟子でグリーンデスティニーを奪い取り使いこなそうとしている流れだ。

秘剣なので、それを使いこなすには技術が必要となる。物語の中ではムーバイが圧倒的な強さを示している。相対するキツネやイェンとの実力差ははっきりしている。激しい空中での戦いを繰り広げながら、イェンは盗賊の頭であるローと出会ったりもする。絶対的な強さはムーバイだが物語の主役はイェンで間違いないだろう。

■ストーリー
400年前に作られ、太古のパワーに満ちた秘剣“グリーン・デスティニー”。その使い手として名を轟かせる英雄リー・ムーバイと、女弟子シューリン。貴族の娘イェンと、盗賊の頭ロー。神秘の名剣に魅せられた4人の男女の死闘、復讐、そして運命の恋・・・。

■感想
秘剣グリーンデスティニーを何者かに盗まれ、英雄ムーバイは秘剣を探し続ける。キツネの存在が不気味ではある。キツネを追いかけてきた警官をあっさりと倒してしまうあたりキツネはかなりの強さがある。そこから、ムーバイ&シューリンはキツネを追い続ける。

謎の覆面の女が登場しキツネを救出する。この段階では謎の女の正体は不明なのだが、実は貴族の娘イェンということが判明する。イェンはグリーンデスティニーを使い、大暴れしている。ここからはイェン中心の物語となる。

強烈なのは、剣の戦いではアクロバティックな動きをしている部分だ。空中に浮かび、そこから飛び出しながら剣で戦う。人間ではありえない滞空時間で浮遊している。飛んでいるわけではなくジャンプしているのだろう。

竹林を飛びながら移動し、空中をゆっくりと移動している。その状態で剣を構えて相手に突っ込んでいく。それは町中での戦いでも同じだ。助走がほぼなしで2階へとジャンプしたり、一瞬で屋根に飛んだり、人間の体の動きからするとありえない動作となっている。

キツネを追いつつも、イェンが奪ったグリーンデスティニーも追いかけ続けるムーバイ。ラストではキツネとムーバイの戦いで、ムーバイが圧倒的な強さでキツネを倒す。ただ、そこでもキツネは最後の意地を見せ、ムーバイに毒針をさす。

ひとりでは死なないキツネ。ムーバイの命の残りはわずか。ムーバイを助けるのはイェンだ。物語としては激しいアクロバティックな戦いが印象深いが、本来主役であるはずのムーバイよりもイェンの方が数倍目立っているのが印象的だ。

秘剣の強さは中国の作品にありがちな流れだ。



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