グリーン・カード


 2021.11.24      偽装結婚で永住権を得る【グリーン・カード】

                     
グリーン・カード [ ジェラール・ドパルデュー ]
評価:3

■ヒトコト感想
アメリカでグリーンカードを得るために偽装結婚した男と女の物語だ。ブロンディは園芸家だが、温室付きのアパートを借りるために偽装結婚するのがちょっとイメージができなかった。相手のフランス人であるジョージはアメリカで永住権を得るために必要なのだが…。入国管理局の調べから逃れるためにふたりは一時的に共同生活をする。

ジョージが典型的なデクの坊的な雰囲気で、ブロンディとは住む世界が違うような雰囲気がある。アパートの他の住人やブロンディの両親が登場したりと、ふたりはつじつまを合わせるのに必死となる。安易に偽装結婚などするものではない。友達との会話の中でもかなり苦しい言い訳が続いていく。ジョージが作曲家の才能があるというのは、良い能力を後付けしたと言う感じだ。

■ストーリー
舞台はニューヨーク。園芸家のブロンディ(アンディ・マクダウェル)は温室つきアパートの居住者になるために、フランス人ジョージ(ジェラール・ドパルデュー)はアメリカでの労働許可証「グリーンカード」を手に入れるために偽装結婚をするが、やがて入国管理局が本当にふたりが結婚しているか調べるために、ふたりのもとへ訪れた。

■感想
偽装結婚したふたり。二度と会わないはずが、入国管理局に目をつけられたため、必死で取り繕うために協力する。偽装結婚した相手と一時的とはいえ同居するのはかなりつらいのだろう。ジョージの風貌はお世辞にも好感がもてるものではない。

ぬぼっとした表情で、猫背で陰鬱な雰囲気をだしている。少年時代は逮捕されたりもしたガサツな男。対してブロンディは園芸が趣味で周りの友人関係も華やかな美女だ。ジョージが場違いな感はかなりあるが、それでもジョージは素直な感情でブロンディに接している。

ブロンディの彼氏はベジタリアンでイケメンではあるが、ジョージとは正反対のタイプだ。最終的にはブロンディはジョージに惹かれることになるのだが、その要素があまりない。唯一あるとすれば、粗暴な風貌からは想定外に作曲家の才能があるということだ。

知り合いが集まる場で、ブロンディの前で突然ピアノを弾いてくれと頼まれる。そこでブロンディからするとジョージがピアノを弾けるはずがないと思うのだが…。そこでジョージは見事にピアノを弾いて周りから拍手を浴びることになる。

入国管理局の審査の場で、ジョージはそれまでしっかりと暗記していたボロンディの情報を誤って「暗記した」と口走ってしまう。そのせいで偽装結婚がバレ、ジョージはフランスへ強制送還されることになる。その日に、ブロンディと別れる場面で、お互いの気持ちを告げる。

後ろには入国管理官の者たちがいる中で抱き合っている。もうここまでくれば、入国管理官側も忖度してふたりが結婚したことにしてあげればよいのでは?と思ってしまった。

ジョージのピアノ演奏は、まさにギャップによる好感度UPがすさまじいのだろう。



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