グレート・アドベンチャー


 2020.7.22      ルパン的な怪盗【グレート・アドベンチャー】

                     
グレート・アドベンチャー /アンディ・ラウ、ジャン・レノ
評価:2

■ヒトコト感想
怪盗ダンが国宝級のお宝を狙う。まるでルパンのようにダンと相棒のポーと紅一点レッドが活動する。ハイテク機器を使いながら宝を奪い取る。そもそもダンは何者かにハメられて逮捕され、刑期を終えて出てきたばかりだった。ダンのことを狙い続ける刑事ピエールはそのまんま銭形警部だ。

ダンの最後の仕事として3つの宝石を盗み出そうとする。バイクアクションありお色気で相手に取り入る場合あり、全編としてルパンの印象を拭い去ることができない。ダンはすべてをコントロールする司令塔。ポーは実行部隊としてセキュリティシステムを解除したりと奔走する。レッドはお色気で資産家たちに取り入り、セキュリティシステムの無効化へと動いていく。役割分担までルパンと酷似している。

■ストーリー
世界を股にかけて国宝級のお宝を狙う怪盗ダン。5年前、3つのピースからなる至宝“ガイア”の一部分“森の瞳”をルーヴル美術館から盗み出すも直後に襲われ、宝を奪われたあげく警察に捕まってしまう。復讐に燃えるダンは刑期を終えると、自分を陥れた人間を探し出すため再び盗みの世界へ舞い戻る。相棒ポーと、新たに加わった紅一点レッドとともに 、“ガイア”の残りのピースのある豪邸に潜入し、最後の大仕事に挑む!フランス人刑事ピエールの追っ手が迫るなか、一触即発の危険すぎる盗みがいよいよ始まる!

■感想
世界的な怪盗として名をはせたダンではあったが、過去にハメられて逮捕されていた。そんなダンが出所し、最後の仕事として3つのピースからなる宝石を狙う。まさにルパン三世のような構成だ。ダンはルパンで相棒のポーは次元、紅一点のレッドは峰不二子という立ち位置だ。

3人がそれぞれの役割どおりに動き宝石を手に入れる。当然ながら銭形警部役としてはフランス人刑事のピエールがいる。出所したダンが必ず何か悪さをすると疑いながら常にダンをマークしている。

2つまで宝石を手に入れた後、最後の宝石を手に入れるのがメインだ。お決まりどおり、宝石が展示されている強固なセキュリティをどのようにして破るかがポイントとなる。レッドが資産家に近寄り、取材のふりをしてセキュリティシステムの全容を暴く。

それを元にポーが屋敷に忍び込みシステムを破壊する。ここで使われるハイテク機器がすごい。まるで蜘蛛のように6本の足で動く一つ目のロボット。口からレーザを出し鋼鉄の扉を破壊したりもする。

ギリギリのところで宝石を手に入れたは良いのだが…。この手のパターンとして、ダンが宝石を持ち込む先の黒幕がすべてを裏で操っていたことがわかる。パターン化されている展開ではあるが、ルパン的な要素があるので面白さがある。

黒幕に追い込まれながらも、最後の最後にはダンたちが黒幕を出し抜く展開が良い。刑事のピエールもダンにしてやられたはずだが、最後にニヤリとする。これは真の悪が成敗されたからという流れなんのだろう。

ある意味、安心して見られる作品だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp